履歴書の浪人・留年の書き方
即答:浪人・留年は履歴書に書く必要がありません。学歴欄には入学・卒業の年月を事実どおり書けば、1〜2年のずれとして自然に伝わります。予備校は学歴欄に書きません。休学だけは「2022年4月〜2023年3月 病気療養のため休学」のように1行添えるのが親切な形です。
浪人とは、高校卒業後すぐに進学せず、翌年度以降の受験に向けて準備した期間を指す通称です。留年・浪人・休学に共通する結論は「年月を事実どおり書く。それ以上の説明は履歴書には書かなくてよい」です。年数のずれを恥じて隠す必要も、履歴書の上で弁明する必要もありません。このページでは、書き方の見本と、面接で聞かれたときの答え方だけを用意します。空白期間全体の考え方は親ガイドの空白期間を不利にしない書き方の例文集へどうぞ。
なぜ「書かなくてよい」のか(根拠と例外)
浪人や留年は「学校に在籍していない期間」または「在籍が延びた事実」であり、学歴欄の記載事項そのものではないためです。学歴欄は、在籍した学校と入学・卒業の年月を書く欄です。だから書かなくても省略や隠蔽にはあたりません。
一方で、年月は必ず事実どおり書きます。高校卒業が2020年3月、大学入学が2021年4月なら、採用側はその1年のずれから浪人を読み取ります。読み取られること自体は不利ではありません。大学受験で浪人を経験する人は毎年一定数おり、採用側にとって珍しい経歴ではないからです。
例外は1つだけです。ずれを消すために年月を書き換えることは、経歴詐称にあたり得ます。 卒業証明書や年金記録との照合で食い違いが表面化する仕組みは、経歴の嘘がなぜ分かるのかを制度から解説した記事で扱っています。「空白期間がないように書きたい」という気持ちの答えは、年月の操作ではなく、聞かれたときに一言で答えられる準備です。
浪人・留年・休学の扱い早見表
| 状況 | 履歴書に書く? | 学歴欄の形 | 面接で聞かれたら |
|---|---|---|---|
| 浪人(1〜2年) | 書かない | 卒業年と入学年が1〜2年ずれるだけ | 「志望校を目指して受験勉強をしていました」 |
| 留年 | 書かない | 在籍年数が1年延びるだけ | 理由+得たこと・変えたことを一言 |
| 休学 | 1行添えるのが親切 | 「◯年◯月〜◯年◯月 ◯◯のため休学」 | 履歴書の1行を口頭で展開 |
| 就職浪人(既卒) | 書かない | 卒業行で学歴が終わる | 「納得できる就職先を選ぶため活動を続けました」 |
浪人・留年で入学・卒業年の計算が合わなくなりがちな方は、入学・卒業年を生年月日から自動計算する(浪人・留年補正つき)を使うと、ずらした年数込みで正しい年月が出ます。
学歴欄の見本(浪人・留年・休学)
見本1:一浪して大学に入学した場合
学歴
2020 3 ◯◯県立◯◯高等学校 卒業
2021 4 ◯◯大学法学部法律学科 入学
2025 3 ◯◯大学法学部法律学科 卒業
高校卒業(2020年3月)と大学入学(2021年4月)の間の1年が浪人期間です。注記は不要で、この2行だけで採用側には伝わります。
見本2:留年して卒業が1年延びた場合
2019 4 ◯◯大学工学部機械工学科 入学
2024 3 ◯◯大学工学部機械工学科 卒業
在籍が5年間になっていますが、書き方はこのままで正解です。「留年」という言葉を履歴書に書く必要はありません。理由を伝えたい場合だけ、「(病気療養のため1年留年、現在は完治)」と括弧書きで添える形も使えます。
見本3:休学期間があった場合
2020 4 ◯◯大学経済学部 入学
2022 4 病気療養のため休学(2023年3月復学、現在は完治)
2025 3 ◯◯大学経済学部 卒業
休学は卒業までの年数が延びるため、何も書かないと採用側が理由を推測できません。「期間+理由+現在の状態」を1行で添えると、留年との区別もつき、面接前に不安材料が消えます。家庭の事情による休学なら「家庭の事情により休学」で足り、詳細を書く義務はありません。
予備校は学歴に書ける?
書きません。学歴欄に書くのは学校教育法上の学校(中学・高校・大学・専門学校など)であり、大学受験予備校はここに含まれないためです。有名予備校でも扱いは同じです。浪人期間は「学歴欄には何も書かず、聞かれたら口頭で答える」が正解です。
なお、同じ「進学準備」でも扱いが分かれるものがあります。
| 通った先 | 学歴欄に書く? |
|---|---|
| 大学受験予備校・塾 | 書かない |
| 専門学校(認可校) | 書く |
| 職業訓練校(ハローワーク経由など) | 学歴欄または職歴欄側に書ける(訓練内容が応募職種に関連するなら書くのが有利) |
| 語学学校(国内・短期) | 書かない(留学として語る場合は職歴欄側の補足で) |
面接で浪人・留年を聞かれたら?
年数のずれは、面接で軽く確認されることがあります。構える必要はなく、事実+一言で十分です。
- 浪人:「志望校を目指して1年間受験勉強をしていました。第一志望には届きませんでしたが、目標に向けて計画的に取り組む習慣はこの期間で身につきました。」
- 留年:「2年次に単位を落とし、1年留年しました。以後は履修計画を立て直し、残りの期間は落単なしで卒業しています。」
- 休学:「体調を崩して1年間休学しましたが、復学後は無事卒業し、現在は勤務に支障はありません。」
共通の型は「事実を短く→そこからどう立て直したかを具体的に」です。失敗の弁明ではなく、立て直しの実績として話せば、むしろ評価の材料になります。学歴欄の途中で学校をやめている場合は、浪人・留年ではなく中退の書き方になるため、中退・退学の書き方を参照してください。
「空白期間がないように」書きたいときは?
結論から言うと、年月を動かして空白を消す必要はありません。浪人・留年による1〜2年のずれは、採用側にとって説明のつく「よくあるずれ」であり、空白期間としてマイナス視される性質のものではないからです。逆に、年月を操作した履歴書は、入社手続きの書類と食い違ったときに信頼そのものを失います。ずれの理由を一言で答えられるように準備しておくことが、「空白をなくす」ことの実質的な正解です。学歴の書式そのもの(どこから書くか・西暦和暦など)は学歴の入学・卒業年を自動計算(浪人・留年補正つき早見表)が主担当です。
よくある質問
- Q. 二浪・三浪だと就職に不利ですか?
- A. 年数のずれ自体で不合格になることは通常ありません。面接で期間の過ごし方を前向きに説明できるかどうかのほうが評価に影響します。
- Q. 浪人時代に通った予備校名を書きたいのですが。
- A. 学歴欄には書かないのがルールです。どうしても伝えたい事情があれば、面接で口頭で触れる程度に留めます。
- Q. 留年の理由は履歴書に書く義務がありますか?
- A. ありません。書かないのが標準で、伝えたい場合のみ括弧書きで一言添えます。
- Q. 休学の理由は病名まで書く必要がありますか?
- A. 不要です。「病気療養のため休学(現在は完治)」のように、理由の区分と現在の状態まで書けば十分です。
- Q. 就職浪人(既卒)の期間はどう書きますか?
- A. 学歴欄は卒業行で終わり、卒業後の期間は職歴欄・面接側で説明します。期間中のアルバイトを書く場合は職歴欄です。
- Q. 仮面浪人で大学を移りました。どう書きますか?
- A. 前の大学は「入学」と「中途退学」を書き、その下に新しい大学の入学行を続けます。書き方の詳細は中退・退学の書き方(C13-1)と同じです。
年のずれの計算こそ、間違えたくないポイントです。 履歴書chanの学歴自動計算では、浪人・留年・休学の年数をチェックボックスで補正して、ずれ込みの入学・卒業年を自動で出せます。計算結果はそのまま学歴欄に反映できます。登録不要・無料でいますぐ履歴書を作成する