履歴書の職歴の書き方
即答:職歴は「年・月・会社名(正式名称)・『入社』」を1行で書き、在職中なら最終行に「現在に至る」、退職済みなら退職行を書いたうえで、右端に「以上」と記して締めます。雇用形態・状況別の見本15例をこの順で掲載しています。
職歴欄とは、これまでの勤務先と在籍期間を時系列で示す欄です。書式はほぼ定型で、迷いどころは「自分の状況(在職中・派遣・副業など)をどの文言で書くか」に集約されます。自分に近い見本を選んで、そのまま置き換えてください。
職歴欄の基本ルール6つ
- 時系列(古い順)にすべての職歴を書くのが原則です。正社員だけでなく、契約社員・派遣・パートも職歴です(学生時代のバイトの扱いは後述)。
- 会社名は正式名称で書きます:「(株)」ではなく「株式会社◯◯」。前株・後株(株式会社の位置)も登記どおりに書きます。
- 1社=入社行+退職行の2行が基本形です。行が足りないときだけ1行にまとめる技法を使います(後述)。
- 部署・仕事内容は書けるなら添えます:「株式会社◯◯ 入社 営業部に配属」。詳細は職務経歴書の役割なので、履歴書では1行以内に収めます。
- 社名変更・合併があった場合は在籍当時の社名で書き、「株式会社◯◯(現・株式会社△△)」と現社名を括弧で添えます。
- 年表記は学歴欄・日付と統一します(西暦か和暦か)。
職歴欄の基本形(「現在に至る」「以上」の位置)
職歴
2020 4 株式会社◯◯ 入社
現在に至る
以上
- 学歴の最終行から1行空け、中央に「職歴」と書きます。
- 在職中は最終行の次に「現在に至る」を左寄せで書きます。
- すべて書き終えたら、次の行の右端に「以上」と書きます。
- 「現在に至る」と「以上」は同じ行に書かず、2行に分けるのが基本形です。
行の細かい位置・1行にまとめてよいかなどの詳細は、「現在に至る」「以上」を書く位置が主担当ページです。
作成画面連携:入力するだけで「以上」まで自動整形
入社年月と現在の状況(在職中/退職済み/退職予定)を選ぶと、正しい文言の職歴行と締め行が生成されます。生成した行はコピーするか、履歴書chanの作成画面にそのまま引き継げます(→この職歴で作成を続ける)。見本を目で追って手で写す作業を、丸ごと省略できます。
言葉の使い分け(入社/入職、退社/退職、一身上の都合)
| 用語 | 使う場面 | 備考 |
|---|---|---|
| 入社/退社 | 会社(株式会社・有限会社など) | 最も一般的 |
| 入職/退職 | 病院・学校・役所など会社以外の勤務先 | 「入職」は医療・福祉で標準的 |
| 一身上の都合により退職 | 自己都合退職 | 転職・結婚・引越しなどはすべてこれで足ります |
| 会社都合により退職 | 倒産・リストラなど | 自己都合と書かない(失業給付にも関わる事実区分) |
| 契約期間満了につき退職 | 派遣・契約社員の期間満了 | 自己都合と区別して書けます |
退職理由をどこまで書くか・結婚や介護を添えるかは「一身上の都合により退職」の使い方と退職理由の書き方で深掘りしています。
雇用形態別の見本
見本1:正社員(退職済み)
2018 4 株式会社◯◯商事 入社
2023 9 一身上の都合により退職
自己都合退職は理由の詳細を書かず「一身上の都合により退職」で統一します。倒産・解雇・雇い止めは「会社都合により退職」と書き分けます(失業給付にも関わる事実区分のため、逆に書くのはNGです)。
見本2:正社員(在職中)
2020 4 株式会社◯◯商事 入社
現在に至る
在職中は退職行の代わりに「現在に至る」を書きます。転職活動中であることは職歴欄からは分からないため、連絡のつく時間帯を本人希望欄で伝えます(→本人希望欄に書いていいこと・いけないこと(例文20))。
見本3:アルバイト
2022 7 株式会社◯◯(◯◯ストア△△店) アルバイトとして勤務
2024 3 一身上の都合により退職
会社名の後に雇用形態を添えるのがポイントです。バイト歴を職歴に書くかの判断はアルバイト・パート歴の職歴欄への書き方が主担当です。
見本4:パート
2019 10 株式会社◯◯フーズ パートとして勤務
現在に至る
「入社」でなく「パートとして勤務」と書くことで、雇用形態の誤解を防げます。勤務先が店舗なら「株式会社◯◯(◯◯店)」と店舗名まで書くと、面接での話が具体的になります。
見本5:派遣社員
2021 6 株式会社◯◯スタッフ(派遣元)に登録
2021 7 △△株式会社(派遣先)にて事務職として勤務
2023 6 派遣期間満了につき退職
派遣は「登録した派遣元」と「働いた派遣先」の両方を書くのが正式です。派遣先が複数ある場合は主要な就業先に絞って書き、細部は職務経歴書に委ねます。詳しい書き分けは派遣社員の職歴(派遣元・派遣先の書き分け)へ。
見本6:契約社員
2020 4 株式会社◯◯ 契約社員として入社
2023 3 契約期間満了につき退職
見本7:業務委託・フリーランス
2021 1 Webデザイナーとして業務委託契約により活動開始
現在に至る
見本8:個人事業主・自営業(農業含む)
2015 4 ◯◯農園を開業(個人事業主として農業に従事)
2024 12 ◯◯農園を廃業
屋号・事業内容を書けば職歴として成立します。詳細は業務委託・フリーランスの職歴への書き方で扱います。社内での配置転換や昇進は部署異動・役職の職歴への書き方を参照してください。
状況別の見本
見本9:在職中(退職予定日が決まっている)
2019 4 株式会社◯◯ 入社
現在に至る(2026年9月30日退職予定)
見本10:在職中(退職予定日が未定)
「現在に至る」のみで足ります。退職予定を書くべきかの判断は在職中・退職予定日が未定のときの書き方へ。
見本11:転職回数が多い
すべての職歴を省略せず時系列で書くのが原則です。行が足りないときは「入社・退職を1行にまとめる」などの節約順があり、職歴欄が足りないときの行の節約順と別紙の使い方で解説しています。回数の多さをどう伝えるかは空白期間を不利にしない書き方の例文集へ。
見本12:部署異動・昇進があった
2016 4 株式会社◯◯ 入社 営業部に配属
2020 4 同社 人事部に異動
2023 4 同社 人事部課長に昇進
書く・書かないの判断(応募職種に関係する異動だけ書く等)はC4-6で深掘りします。
見本13:グループ会社への転籍・出向
2018 4 株式会社◯◯ホールディングス 入社
2022 4 株式会社◯◯ソリューションズ(グループ会社)へ転籍
見本14:副業がある
主たる勤務先を通常どおり書き、応募先に関係する副業のみ「◯◯として副業に従事」と1行添えます。関係しない副業は書かなくても詐称にはなりません。
見本15:職歴なし
職歴
なし
以上
新卒・初バイトなら「なし」の1行で問題ありません。
学生時代のバイトは職歴に書く?——判断フロー
社会人の転職では、学生時代のアルバイトは原則書きません(職歴=生計を立てた職業経歴のため)。一方、バイト・パート応募や職歴が浅い場合は、アルバイト歴が実質的な職歴であり、書くことがプラスに働きます。
- バイト・パートへの応募 → 書く(接客・レジ経験などは即戦力情報)
- 新卒・第二新卒で職歴欄が空く → 「学生時代のアルバイト」と分かる形で書いてよい
- 社会人の転職 → 原則書かない(応募職種に直結する長期バイトのみ例外的に)
深掘り(バイト歴の行の書き方・「職歴になる?」の境界)はアルバイト・パート歴の職歴欄への書き方が主担当です。
履歴書の職歴欄と職務経歴書の違い
履歴書の職歴欄とは「いつ・どこに在籍したか」の一覧であり、職務経歴書とは「そこで何をして何ができるか」の詳細書です。履歴書の職歴欄に業務内容を書き込みすぎると読みにくくなるため、社名+配属+雇用形態までに留め、実績・スキルは職務経歴書に書き分けます(→履歴書と職務経歴書の使い分け)。バイト・パート応募では職務経歴書は通常不要です。
書ききれないときの対処(行の節約順)
- 入学・卒業がある学歴側を「高校から」に圧縮する
- 「一身上の都合により退職」を「退職」に短縮する(減点にはなりません)
- 入社・退職を1行にまとめる(2018 4〜2023 9 株式会社◯◯)
- それでも足りなければ職歴欄多めの様式に変える(→履歴書テンプレート(無料・登録不要でそのまま作成))か、詳細は職務経歴書へ委ねます(→履歴書と職務経歴書の使い分け)
関連ガイド
雇用形態・状況別の職歴の書き方は次のページにまとめています。
よくある質問
- Q. 短期のアルバイトも職歴に書きますか?
- A. 数日〜1ヶ月程度の単発バイトは省略しても詐称にはなりません。判断の客観的な目安は「雇用保険に加入していたか」で、加入歴のある勤務先は入社手続きの書類(雇用保険被保険者証)から在籍が分かるため、書いておくのが安全です。
- Q. 「入社」と「入職」はどちらを書きますか?
- A. 勤務先が会社なら「入社」、病院・学校・役所など会社以外なら「入職」を使います。
- Q. 退職理由はどこまで書きますか?
- A. 自己都合なら「一身上の都合により退職」だけで足り、詳細説明は不要です。会社都合の場合のみ「会社都合により退職」と事実どおり書き分けます。
- Q. 1社書き忘れたまま提出してしまいました。
- A. 提出後に気づいた場合の連絡基準と伝え方は書き間違えたときの対処にまとめています。面接で判明した際は正直に補足すれば大きな問題にはなりません。
- Q. 試用期間中に辞めた会社も書きますか?
- A. 雇用契約を結んで働いた事実があるため、原則書きます。雇用保険に加入していた在籍は入社手続きで分かるため、省略はリスクのほうが大きいです。
- Q. 会社名が変わっています。今の社名で書きますか?
- A. 在籍当時の社名で書き、「株式会社◯◯(現・株式会社△△)」と現社名を括弧で添えます。合併で消滅した会社も同じ書き方です。
- Q. 職歴の最後の「以上」は必ず必要ですか?
- A. 必要です。「以上」は「これで記載は終わり」という意思表示で、書き漏れとの区別がつくため省略しません。
見本どおりに書く時間も省略できます。 履歴書chanの作成画面の職歴自動整形なら、状況を選ぶだけで正しい行が完成し、この職歴で作成を続けるからそのまま1枚に反映されます(無料・登録不要)。職歴の次は志望動機の書き方と例文60選(自動作成つき)へ。