履歴書の書き方 完全ガイド
即答:履歴書は①日付 ②氏名 ③住所・連絡先 ④写真 ⑤学歴 ⑥職歴 ⑦免許・資格 ⑧志望動機 ⑨趣味・特技 ⑩本人希望欄の10項目を、黒のペンまたはパソコン入力で正確に埋めれば完成します。本ガイドは全項目の見本と減点されない書き方を記入例つきで解説します。
履歴書(読み方:りれきしょ)とは、氏名・学歴・職歴などの経歴を所定の様式にまとめ、応募先に自分を正しく伝えるための応募書類です。採用担当者は履歴書を「内容」と同時に「基本のルールを守れているか」で見ています。逆に言えば、このページの10項目を順番どおりに埋めれば、初めてでも減点されない1枚が作れます。
なお、手書きで仕上げる場合の所要時間は一般に2〜3時間、書き損じがあればさらに延びます。履歴書chanの作成ツールならスマホ入力→PDF出力まで約10分です(無料・登録不要)。急いでいる方は、読みながらそのまま作成を進めてください。
まず完成形を見る:履歴書の記入見本(実物大)
文章のルールを覚える前に、完成形を見るのが最短です。自分の状況に近い見本から確認してください。
| 見本 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 転職用 | 社会人経験がある人 | 職歴欄が広い様式。職務経歴書とセット提出が基本 |
| バイト・パート用 | 高校生・大学生・主婦(夫) | A4・1枚タイプ。本人希望欄にシフトを書く |
| 新卒用 | 就活中の学生 | 学歴・自己PR・ゼミや部活の欄が広い |
バイト応募の方は、バイト用履歴書の書き方(高校生・大学生の見本つき)に専用ガイドがあります。
書き始める前に決める3つのこと
書き始める前に、①作成手段(手書きかパソコンか)②年の表記(西暦か和暦か)③用紙サイズ、の3点だけ先に決めてください。書き始めてから迷うと書き損じの原因になります。
手書きとパソコン、どっちで書く?
結論:応募先から指定がなければどちらでも構いません。企業が見ているのは中身であり、作成手段そのものが合否を分けることは通常ありません。迷う場合、応募先が「手書き指定」の業界(一部の老舗企業・書く仕事)でない限り、修正が容易なパソコン作成が合理的です。詳しい判断基準は手書きとパソコンはどちらが有利かで解説しています。パソコン作成のツールを選ぶ基準は履歴書作成アプリ・サイトの比較(無料・登録不要・個人情報の扱いで選ぶ)にまとめています。
年の表記は西暦・和暦どちらかに統一する
結論:西暦・和暦はどちらでも正解ですが、1枚の中で必ず統一します。生年月日が「1998年」で学歴が「平成◯年」のように混在すると、それだけで雑な印象になります。変換に迷ったら西暦と和暦のどちらで書くか(変換早見表)を参照してください。
用紙サイズはA4が主流
結論:市販・配布されている履歴書はA4(見開きA3)とB5(見開きB4)の2系統があり、現在はA4が主流です。応募先の指定がなければA4を選べば間違いありません。判断材料は履歴書の用紙サイズはA4とB5のどちらを選ぶかにまとめています。
ここまで決まったら様式の入手です。履歴書テンプレート(無料・登録不要でそのまま作成)から、Word・Excel・PDF・Googleスプレッドシート形式で入手できます。
文章のルール:文体・字・数字の統一
履歴書全体で守る文章ルールは、文体・字・数字の3点の統一です。
- 文体は「です・ます」調で統一します。「だ・である」調も誤りではありませんが、混在だけは避けます。箇条書きの体言止め(「◯◯を担当」)は併用可です。
- 字は上手さより丁寧さです。楷書で、枠に対して大きめ・まっすぐに書きます。略字(「門」の略し方など)は使いません。
- 数字は算用数字(1・2・3)で統一し、電話番号・住所も半角/全角を混ぜません(手書きなら意識不要、パソコン作成なら全角・半角どちらかに揃えます)。
基本情報の書き方(日付・氏名・印鑑・住所・連絡先・写真)
まず結論の一覧表、続いて欄ごとの要点です。
| 欄 | 書き方の要点(結論) |
|---|---|
| 日付 | 提出日(郵送なら投函日、持参なら持参日)を書く。作成日ではない |
| 氏名 | 戸籍どおりの漢字。ふりがなは様式に合わせる |
| 印鑑 | 押印欄がある様式のみ押す(現在の主流様式には欄自体がない) |
| 住所 | 都道府県から省略せずに書く。マンション名・部屋番号まで正式に |
| 電話・メール | 日中つながる番号を1つ。メールは私用の常用アドレス |
| 写真 | 縦4cm×横3cm・撮影後3ヶ月以内・背景は白/青/グレー |
日付:「いつ時点の自分か」を示す
日付は提出日を書きます。郵送なら投函日、持参なら持参日、メール提出なら送信日です。年は履歴書全体の表記(西暦/和暦)に合わせます。隣の「満◯歳」は、その日付時点で迎えている年齢(満年齢)を書きます。誕生日前なら現在の年齢のままです。提出方法別の考え方と満年齢の数え方は履歴書の日付はいつを書く?提出方法別の正解と満年齢の数え方【見本つき】で詳しく扱っています。
氏名・ふりがな:様式の表記に合わせる
氏名は戸籍どおりの漢字で、姓と名の間を1文字分空けると読みやすくなります。ふりがな欄が「ふりがな」ならひらがなで、「フリガナ」ならカタカナで書きます。ローマ字氏名の欄がある英文様式以外では、ローマ字表記は不要です。旧字体・改姓・外国籍の氏名など迷いやすいケースは履歴書の名前の書き方にまとめています。
印鑑(押印):欄があるときだけ
2021年以降の主流様式(厚生労働省様式)には押印欄がありません。押印欄のある様式を使う場合のみ、朱肉を使う認印をまっすぐ捺印します(シャチハタは避けるのが無難です)。欄がない様式にわざわざ押す必要はありません。かすれた場合は少しずらして押し直すより、書類ごと作り直すほうがきれいに仕上がります。
住所:省略しない・ふりがなは番地の手前まで
都道府県から書き、「1-2-3」ではなく「1丁目2番3号」まで正式に書くのが丁寧です(枠が小さければ「1-2-3」でも減点にはなりません)。マンション・アパート名と部屋番号まで書きます。ふりがなは地名部分(読みが必要な箇所)に振り、数字には振りません。
電話・メール:連絡がつくことがすべて
電話は日中つながる携帯番号を1つ書けば足ります。メールアドレスは、就職活動で日常的に確認する私用アドレスを書きます。卒業で使えなくなる学校アドレス、退職で消える会社アドレスは避けます。ふざけた文字列のアドレスしか持っていなければ、無料で新規作成してから書きます。
写真:規格3点だけ守る
縦4cm×横3cm・撮影後3ヶ月以内・無地背景(白/青/グレー)の3点が規格です。バイト応募ならスマホ撮影でも問題ありません。撮り方・服装・データ提出の規格は履歴書の写真のサイズ・服装・撮り方ガイドで詳しく解説しています。
学歴・職歴の書き方
学歴・職歴欄の結論は次の5行です。
- 学歴は、新卒・アルバイトなら中学卒業から、転職なら高校から書くのが一般的です。
- 年月は入学・卒業の両方を書き、年の表記は本文全体と統一します。
- 学歴の最終行から1行空けて中央に「職歴」と書き、時系列で全職歴を書きます。
- 在職中なら最終行に「現在に至る」、すべて書き終えたら右端に「以上」で締めます。
- 学校名・会社名は略さず正式名称で書きます(高校→高等学校、(株)→株式会社)。
入学・卒業年が思い出せない方は、学歴の入学・卒業年は自動計算できます(浪人・留年補正つき早見表)。職歴の全パターン(バイト・派遣・在職中・退職予定など)は職歴欄の書き方(雇用形態別の見本15例)で確認してください。
免許・資格の書き方
結論:取得年月順に、略称ではなく正式名称で書きます(例:車の免許→「普通自動車第一種運転免許 取得」、英検→「実用英語技能検定2級 合格」)。書ける資格がない場合は「特になし」と書けば減点にはなりません。正式名称の変換と「何級・何点から書けるか」の相場は資格・免許の正式名称一覧と書ける級・点数の早見表にまとめています。
志望動機・自己PR・趣味特技の書き方
結論:志望動機は「応募のきっかけ→活かせる経験→この会社を選んだ理由」の3文構成で、欄の8割以上を埋めるのが基本です。例文と職種別の型は志望動機の書き方と例文60選(自動作成つき)へ。書けない方は、履歴書chanの自動生成機能で選択式の質問に答えて志望動機を自動作成することもできます。
自己PR欄がある様式では、志望動機(=なぜこの会社か)と自己PR(=自分は何ができるか)の内容重複を避けます。趣味・特技は空欄にせず、面接で1分話せる題材を1〜2個書きます。「特技がない」と感じる場合も、続けてきたこと(料理・ランニング・ゲームの攻略研究)を具体化すれば成立します。
その他の欄の書き方(通勤時間・扶養家族・配偶者・健康状態・本人希望欄)
様式によってはこれらの欄があります。それぞれ1分で書けます。
| 欄 | 結論 | 補足 |
|---|---|---|
| 通勤時間 | 自宅から勤務地までの片道の所要時間を5分単位で切り上げ(例:約25分) | 乗換案内アプリの検索結果でよい。勤務地未定なら本社までで計算。詳しくは履歴書の通勤時間の書き方へ |
| 扶養家族数(配偶者を除く) | 自分の収入で生計を支えている家族の人数 | 独身・扶養なしなら「0人」。配偶者は隣の欄で答えるため除く |
| 配偶者/配偶者の扶養義務 | 婚姻していれば配偶者「有」。配偶者を自分の収入で扶養していれば扶養義務「有」 | 共働きで配偶者が自活していれば扶養義務は「無」 |
| 健康状態 | 業務に支障がなければ「良好」 | 配慮が必要な事情は「良好(月1回通院あり・業務に支障なし)」のように事実+支障なしで書く |
| 本人希望欄 | 通らなければ働けない条件のみ。なければ「貴社の規定に従います。」 | 例文20は本人希望欄に書いていいこと・いけないこと(例文20)へ |
空欄・「丸で囲む」欄の扱い
- 空欄は作らないが原則です。書くことがない欄は「特になし」(本人希望欄は「貴社の規定に従います。」)と書き、「確認したうえで該当なし」であることを示します。
- 丸で囲む欄(性別・配偶者の有無・通勤方法など)は、該当する語を楕円で囲みます。二重丸やチェックマークではなく、1つの丸で囲むだけで足ります。書き損じて別の語を囲んでしまったら、修正テープは使わず書き直します(→書き間違えたときの対処(訂正していいケース・書き直すべきケース))。
- 性別欄が任意記載の様式(厚生労働省様式)では、記載しない選択も認められています。
減点されやすいNG例ワースト10(添削つき)
採用担当者が「惜しい」と感じる頻出ミスを、発生しやすい順に並べました。提出前に上から順に確認してください。
| 順位 | NG例 | 何が問題か | 正しくは |
|---|---|---|---|
| 1 | 日付が空欄・作成日のまま | 「いつ時点の情報か」が不明になる | 提出日・投函日を書く |
| 2 | 西暦と和暦の混在 | 経歴の照合がしにくく、確認不足の印象 | どちらかに統一 |
| 3 | 学校名・会社名の略記(「◯◯高校」「(株)」) | 正式名称が応募書類の原則 | 高等学校・株式会社と書く |
| 4 | 修正テープ・修正液での訂正 | 公的性格のある書類では改ざん防止の観点でNG | 原則書き直し(対処法) |
| 5 | 証明写真の使い回し・古い写真 | 撮影後3ヶ月以内が目安 | 撮り直すかスマホ撮影(手順) |
| 6 | 志望動機がどの会社にも通じる文 | 「この会社の理由」がないと読まれない | 会社固有の一文を必ず入れる |
| 7 | 本人希望欄が空欄/給与希望を記入 | 空欄は確認不足、待遇要望は逆効果 | 「貴社の規定に従います。」 |
| 8 | 「現在に至る」「以上」の欠落 | 職歴が途中に見える | 最終行と右端に必ず書く |
| 9 | 文体の混在(です・ます/だ・である) | 統一感がなく雑な印象 | 「です・ます」で統一 |
| 10 | 使い回しで社名・日付だけ旧応募先のまま | 即不採用につながる最重度ミス | 提出前チェックリストで照合 |
とくに10位の「使い回し」は、応募先で頻繁に起きている割に本人は気づけないミスです。同じ用紙を複数社に使い回すのではなく、パソコン作成で内容を複製し、社名と志望動機だけを応募先ごとに差し替える運用に変えると、原理的に起きなくなります。
提出前チェックリスト(印刷用PDFつき)
- [ ] 日付は提出日になっている(西暦/和暦は全体で統一)
- [ ] 氏名・ふりがな・生年月日・満年齢が正しい
- [ ] 写真は3ヶ月以内・縦4cm×横3cm・裏に氏名(貼付式の場合)
- [ ] 学歴・職歴は正式名称/「現在に至る」「以上」がある
- [ ] 資格は正式名称・取得年月順
- [ ] 志望動機に「この会社の理由」が入っている
- [ ] 通勤時間・扶養家族・健康状態が埋まっている(欄がある様式)
- [ ] 本人希望欄が空欄でない
- [ ] 誤字脱字ゼロ(音読で確認)
- [ ] 封筒・提出方法の確認(→郵送の手順/封筒の書き方)
チェックが終わったら提出です。郵送は切手代の早見表と郵送7ステップ(添え状テンプレつき)、メール・Web提出はPDFの送り方とファイル名の正解へ進んでください。
関連ガイド
項目ごとの詳しい書き方と、応募先・立場別のガイドは次のページにまとめています。
よくある質問
- Q. 履歴書の文体は「です・ます」と「だ・である」のどちらですか?
- A. 「です・ます」調で統一するのが基本です。箇条書きの体言止めは併用しても問題ありません。
- Q. ボールペンは何色・何mmを使えばいいですか?
- A. 黒のインクで、太さは0.5mm前後が読みやすい目安です。消せるボールペンは熱で消えるため使いません(詳細はにじまないボールペンの選び方(太さ0.5mm))。
- Q. 「賞罰」欄とは何ですか?何もなければどう書きますか?
- A. 賞罰とは、表彰歴と刑事罰の確定歴を指す欄です。該当がなければ「賞罰なし」と1行書きます。
- Q. 印鑑は押さないとダメですか?
- A. 押印欄のある様式のみ押します。現在主流の厚生労働省様式には押印欄自体がないため、押さなくても不備にはなりません。
- Q. 空欄があってもいいですか?
- A. 原則すべての欄を埋めます。書くことがない欄は「特になし」(本人希望欄は「貴社の規定に従います。」)と書き、空欄のまま出さないのが基本です。
- Q. 履歴書は使い回しできますか?
- A. 同じ用紙の使い回しは、日付・志望動機が合わなくなるため避けます。パソコン作成なら内容を複製して応募先ごとに志望動機だけ差し替えるのが効率的です。
- Q. 通勤時間は自信がありません。だいたいで書いていいですか?
- A. 乗換案内アプリで自宅最寄り駅→勤務地を検索し、徒歩時間込みの結果を5分単位で切り上げて書けば十分です。面接当日に実測とずれていても問題にはなりません。
- Q. 全部埋めるのにどれくらい時間がかかりますか?
- A. 手書きは一般に2〜3時間、書き損じがあればさらに延びます。履歴書chanなら入力約10分でPDFが完成し、コンビニ印刷にも対応しています。
ここまで読んだら、あとは作るだけです。 履歴書chanは登録不要・完全無料で、入力内容はサーバーに送信されずお使いの端末(ブラウザ)にのみ保存されます。登録不要・無料でいますぐ履歴書を作成する — スマホでも約10分で完成します。