履歴書は手書きかパソコンか

監修・運営:オルグロー株式会社

有料職業紹介事業許可 13-ユ-313222 / 東京商工会議所常任委員。就職・転職支援の正規許可事業者として、履歴書作成サービス「履歴書chan」を運営しています。運営会社の詳細

即答:応募先から「手書きで」と指定がなければ、履歴書は手書きでもパソコン作成でもどちらでも問題ありません。採用側が評価するのは記載内容そのものです。迷ったら、修正が容易で複数応募にも対応しやすいパソコン作成を選べば、書き損じによる時間のロスがありません。

パソコン作成の履歴書とは、WordやExcel、ブラウザの作成ツールなどで入力し、PDF等のデータまたは印刷した紙で提出する履歴書のことです。手書きと様式は同じで、記入手段が違うだけです。どちらで作っても、応募書類としての正式さに差はありません。

なぜ「どっちでも可」が結論なのか(諸説の整理)

指定がなければ自由で、中身で判断するのが現在の採用実務の主流だからです。ただし「手書きとパソコンのどちらがよいか」は答えが割れてきた論点でもあり、主な説を並べると次のようになります。

主張 背景
手書き有利説 手書きは熱意が伝わる。丁寧な文字は人柄の評価になる 手書きが標準だった時代の慣習。年配の採用担当者の一部に残る
どちらでも説 指定がなければ自由。中身で判断するのが採用実務 現在の主流。厚生労働省の様式例もパソコン入力を前提に配布されている
パソコン推奨説 誤字修正・使い回し・データ提出への対応で合理的 Web応募・メール提出の一般化。IT系・外資系では手書きがむしろ非効率と見られることも

当サイトの推奨は「指定がなければパソコン作成」です。理由は3つあります。第一に、書き損じたら最初から書き直しという手書き特有のリスクがなく、修正が数秒で終わります。第二に、応募先ごとに志望動機だけ差し替えるといった複数応募への対応が現実的な時間でできます。第三に、メール提出・Web応募で求められるPDFデータをそのまま出力できます。一方で、手書きが減点になるわけでもありません。丁寧に書かれた手書きの履歴書は今も普通に受理されています。

使い分け判定表:あなたはどっちで作る?

あなたの状況 推奨 理由
応募先が「手書きで」と指定 手書き一択 指定に従わないこと自体が減点になる
Web応募・メール提出(データ提出) パソコン一択 手書きをスキャンするより、最初からPDFの方がきれいで速い
提出まで時間がない(明日提出など) パソコン 手書きは平均2〜3時間、入力なら約10〜15分+印刷で完成する
複数社に同時応募する パソコン 基本情報を使い回し、志望動機だけ差し替えられる。手書きの使い回し(コピー提出)はNG
文字の丁寧さを強みにしたい・応募先が伝統を重んじる社風 手書きも有力 丁寧な手書きが好意的に働く余地がある

指定の有無が分からないときは、募集要項・求人票の「応募方法」欄を確認します。「履歴書(手書き)」「自筆の履歴書」などの記載がなければ、指定なしと考えて構いません。

「手書き指定」が残るのはどんな応募先?

手書き指定が残るのは、文字を書くことが業務に直結する職種、慣習を重んじる業種・老舗企業、自筆で人柄を見たい一部の中小企業です。手書きを指定する応募先自体は減っていますが、ゼロではありません。

  • 文字を書くことが業務に直結する職種:書道教室、賞状書士、一部の受付・筆耕業務など
  • 慣習を重んじる業種・老舗企業:冠婚葬祭、伝統工芸、一部の個人商店など
  • 応募者の人柄を文字から見たいと考える中小企業の一部:求人票に「自筆」と明記されることが多い

重要なのは、これらはあくまで「指定がある場合に従う」話であって、指定がないのに推測で手書きにする必要はないという点です。指定の見落としだけ避ければ十分です。手書きで書く場合のペンの選び方と文字の大きさはにじまないボールペンの選び方(太さ0.5mm)で解説しています。

「印刷して提出はだめ」って本当?

だめではありません。パソコンで作成した履歴書を自宅やコンビニのプリンターで普通紙に印刷して提出することは、一般的な提出方法として広く受け入れられています。「市販の履歴書用紙に手書きしないと失礼」という決まりはなく、A4普通紙への印刷で問題ありません。

同様に、「テンプレートを印刷してから手書きで記入する」という組み合わせも有効です。白紙の様式だけ印刷して手書きしたい方は、履歴書テンプレート(無料・登録不要でそのまま作成)から様式を入手できます。印刷の具体的な操作はコンビニで印刷する手順(用紙・料金・A3見開き設定)にまとめています。

なお「印刷がだめ」と誤解されやすいのは、次の2つが混同されているためです。

  • コピーの使い回しはNG:一度書いた履歴書をコピー機で複製して別の会社に出すのはマナー違反とされます(日付・志望動機が使い回しだと分かるため)
  • パソコン作成データの印刷はOK:応募先ごとに内容を整えたデータを印刷するのは、使い回しではなく正規の作成方法です

ケース別:バイト・転職・新卒ではどう考える?

バイト・パートの応募はどっち?

指定がなければどちらでも可で、実務上はスマホやパソコンで作って印刷する人が増えています。バイト応募で手書きが必須という慣習はありません。急いでいる場合ほどパソコン(スマホ)作成が確実です。

転職(中途採用)はどっち?

パソコン作成が主流です。転職では職務経歴書(ほぼ100%パソコン作成)とセットで提出するため、履歴書だけ手書きにすると統一感がなくなります。また、応募社数が多くなりがちな転職活動では、手書きは時間的に現実的でありません。

新卒・就活はどっち?

企業指定の様式(エントリーシート等)がある場合はそれに従います。履歴書について指定がなければどちらでも可ですが、大学のキャリアセンター指定の様式をパソコンで入力できるならその方が効率的です。手書き指定の企業も一部残っているため、募集要項の確認だけは省かないでください。

手書きで書くと決めた人へ:失敗しない2つの準備

手書きを選んだ場合、最大のリスクは書き損じです。修正テープ・修正液は使えないため、間違えたら原則書き直しになります。対策は2つです。第一に、鉛筆で薄く下書きをしてからペン入れし、完全に乾いてから消しゴムをかけること。第二に、用紙を2〜3枚多めに用意しておくことです。それでも書き間違えたときの判断は書き間違えたときの対処(訂正していいケース・書き直すべきケース)を参照してください。

よくある質問

Q. 手書きの履歴書は時代遅れですか?
A. 時代遅れではありませんが、必須でもありません。現在はパソコン作成が主流になりつつあり、手書きは「指定がある場合」と「あえて選ぶ場合」の選択肢になっています。
Q. パソコン作成だと熱意がないと思われませんか?
A. 通常は思われません。熱意は志望動機の内容や応募の速さで伝わるもので、記入手段で測る採用担当者は少数派です。
Q. 手書きとパソコンを1枚の中で混ぜてもいいですか?
A. 避けてください。様式だけ印刷して全項目を手書きするのは問題ありませんが、氏名だけ手書きで残りは印字といった混在は、未完成の印象を与えます。
Q. 手書き履歴書をスキャンしてメール提出してもいいですか?
A. 可能ですが、影や歪みが入りやすく読みにくくなります。データ提出を求められた時点で、パソコン作成のPDFに切り替える方がきれいに仕上がります。
Q. 履歴書は何で作るのが一番早いですか?
A. 入力するだけでレイアウトが整う作成ツールが最短です。Word・Excelはテンプレートの調整に時間がかかることがあります。
Q. 字に自信がなくても手書きにすべき場面はありますか?
A. 「自筆」指定がある場合だけです。指定がある場合は、上手さより丁寧さ(楷書・省略しない・鉛筆下書き)を優先すれば問題ありません。

どちらで作るか決めたら、あとは中身です。全項目の書き方は全10項目の見本つき 履歴書の書き方ガイドで確認できます。履歴書chanの作成ツールなら、スマホ・パソコンから入力するだけで整ったPDFが約10分で完成し、書き損じの心配がありません。登録不要・無料でいますぐ履歴書を作成するから始められます。