転職用履歴書の書き方
即答:転職用の履歴書は、学歴は高校から、職歴は入社・退職を全社時系列で1行ずつ書き、在職中なら最終行に「現在に至る」と書きます。実績・業務内容の詳細は履歴書ではなく職務経歴書に書くのが分担の基本です。様式はJIS規格または転職用(A4・2枚組)を選べば間違いありません。
転職用の履歴書とは、職務経歴書とセットで提出することを前提に、学歴・職歴・資格・志望動機など経歴の「事実の一覧」を1〜2枚にまとめた書類です。新卒やバイト応募との最大の違いは、履歴書1枚にすべてを書き込まないことです。履歴書は事実を正確に、アピールは職務経歴書で、という分担さえ押さえれば、書く量はむしろ少なくて済みます。このページは30代・40代の中途採用応募を想定し、迷いやすい順に解決します。
転職用の記入見本(30代版/40代版)
| 30代版のポイント | 40代版のポイント | |
|---|---|---|
| 職歴 | 全社を時系列+在職中なら「現在に至る」 | 社数が多ければ行を節約し、詳細は職務経歴書へ |
| 資格 | 応募職種に関連する順で厳選 | マネジメント経験は職務経歴書側で展開 |
| 本人希望欄 | 連絡のつく時間帯+入社可能日 | 同左+勤務地など通らなければ働けない条件のみ |
転職用はここだけ違う3点
- 学歴は高校から:転職では義務教育の記載は不要で、高校入学(または卒業)から書くのが一般的です。「中学卒業から」派もあるため下の諸説表で整理しています。年の計算は入学・卒業年を生年月日から自動計算する(浪人・留年補正つき)で一発です。
- 職歴は全社・1社2行が基本:「2019年4月 株式会社◯◯ 入社」「2023年3月 一身上の都合により退職」のように、入社と退職を1行ずつ書きます。省略や統合は経歴詐称と受け取られるリスクがあるため、原則すべての社歴を書きます。雇用形態別の全見本は職歴欄の書き方(雇用形態別の見本15例)へ。
- アピールは職務経歴書に分担:履歴書の職歴欄に業務内容や実績を書き込む必要はありません。分担の考え方は次の表のとおりです。
履歴書と職務経歴書はどう分担する?
| 履歴書 | 職務経歴書 | |
|---|---|---|
| 役割 | 経歴の事実の一覧(プロフィール) | 実績・スキルのプレゼン資料 |
| 職歴 | 社名・入社・退職の年月のみ | 業務内容・実績・数値・役職 |
| 様式 | 定型(JIS・転職用) | 自由(A4・1〜2枚が目安) |
| 志望動機 | 欄があれば簡潔に(3〜5行) | 自己PRとして詳細に書ける |
同じ内容を両方に書く必要はなく、履歴書側は「正確・簡潔」に徹するのが正解です。2つの書類の役割の違いと書き分けの詳細は履歴書と職務経歴書の使い分けにまとまっています。
学歴はどこから書く?(諸説の整理)
当サイトの推奨は「高校入学から」です。どの説でも選考上の減点はありませんが、迷ったら高校入学からにすれば、行数と丁寧さのバランスが取れます。
| 説 | 内容 | 主な根拠 |
|---|---|---|
| 高校入学から | 転職の主流。義務教育は書かない | 転職メディアの多数派推奨 |
| 高校卒業から | 行数を節約したい場合の簡略形 | 職歴が長い中途向け |
| 中学卒業から | 最も丁寧な形。減点はされない | 新卒・バイト向けの慣行 |
学歴欄の詳しいルールは学歴の入学・卒業年を自動計算(浪人・留年補正つき早見表)が主担当です。
在職中の応募はどう書く?
在職中の転職活動では、次の3点セットで書けば実務上の混乱が起きません。
- 職歴の最終行に「現在に至る」、次の行の右端に「以上」と書きます。
- 本人希望欄に連絡のつく時間帯:「在職中のため、平日12時〜13時または18時以降にご連絡いただけますと幸いです。」
- 入社可能日:「内定後、引き継ぎのため約1ヶ月後に入社可能です。」のように目安を書きます。
退職予定日が決まっている場合・まだ決まっていない場合の書き分けは在職中・退職予定日が未定のときの書き方に見本があります。なお、応募先が現職に応募の事実を問い合わせることは通常ありません。
転職回数が多いときはどう書く?
結論:社数が多くても、省略せず全社を書くのが原則です。そのうえで、次の順で行を節約します。
- 入社行と退職行を1行にまとめる(「2019年4月〜2021年3月」形式の様式を使う)
- 職歴欄多めの様式に変える(転職用テンプレートには職歴欄拡張版があります)
- それでも足りなければ「詳細は職務経歴書に記載」と書いて分担する
転職回数そのものを不利にしない伝え方(一貫性の見せ方・面接での答え方)は空白期間を不利にしない書き方の例文集が主担当です。退職理由は原則「一身上の都合により退職」で問題なく、会社都合の場合のみ「会社都合により退職」と書き分けます。
30代の書き方のポイント
- 職歴は全社書いても行数に収まることが多いため、標準のJIS様式で問題ありません。
- 資格欄は応募職種に関連するものを取得順に書きます。関連が薄い資格まで網羅する必要はありません。
- 志望動機は「これまでの経験→応募先で活かせること」の接続を1文で示せると、職務経歴書への橋渡しになります。
40代の書き方のポイント
- マネジメント経験(役職・部下の人数)は履歴書には書かず、職務経歴書で数値とともに展開します。履歴書の職歴欄はあくまで社名と年月です。
- 社数・異動が多く欄が足りない場合の行の節約と別紙の使い方は、職歴欄が足りないときの対処記事に詳しい手順があります。
- 年齢を理由に応募をためらう必要はありません。書類上は、直近10年の経験が応募職種と接続していることを志望動機の1文で示すのが最も効果的です。
退職理由はどこまで書く?
履歴書の職歴欄に書く退職理由は、定型句で十分です。自己都合なら「一身上の都合により退職」、会社都合なら「会社都合により退職」、契約社員・派遣なら「契約期間満了により退職」と書き分けます。人間関係や待遇への不満など本当の理由を履歴書に書く必要はなく、面接で聞かれたときに前向きな言葉で答えられるよう準備しておけば問題ありません。結婚・介護など事情を伝えたほうが有利になるケースの書き方は、「一身上の都合により退職」の使い方と退職理由の書き方が主担当です。
志望動機に迷ったら(例文3つ+自動作成)
型は「応募のきっかけ→活かせる経験→この会社を選んだ理由」の3文です。
- 「現職で5年間、法人営業として新規開拓を担当してきました。より提案の幅が広い貴社の商材で経験を活かしたく応募しました。」
- 「同業種での実務経験が8年あり、即戦力として貢献できると考えています。」
- 「育成に携わる機会が増え、教育体制の整った貴社でマネジメント経験を積みたいと考えました。」
同職種・異業種・未経験それぞれの型と例文は転職の志望動機の例文(同職種・異業種・未経験の型別)にまとまっています。書けない場合は選択式の質問に答えて志望動機を自動作成するが最短です。
よくある質問
- Q. 職歴は本当に全部書かないとダメですか?
- A. 原則すべて書きます。雇用保険や社会保険の記録から在籍は確認できるため、省略は経歴詐称と受け取られるリスクがあります。
- Q. 退職理由は「一身上の都合」だけでいいですか?
- A. 自己都合退職なら「一身上の都合により退職」で十分で、詳しい理由は面接で答えれば問題ありません。契約期間満了・会社都合の場合は書き分けが必要です。
- Q. 履歴書は手書きとパソコンのどちらがいいですか?
- A. 中途採用ではパソコン作成が主流で、手書き指定がない限りPDF・印刷で問題ありません。応募先の指定が最優先です。
- Q. 写真はスーツで撮るべきですか?
- A. 中途採用ではスーツ(またはジャケット)着用が基本です。3ヶ月以内・縦4cm×横3cm・無地背景の規格を守ります。
- Q. 在職中であることは志望動機に書きますか?
- A. 志望動機には書かず、職歴欄の「現在に至る」と本人希望欄の連絡時間帯で伝わります。志望動機は応募理由に集中させます。
- Q. 転職回数が5回以上あります。落とされますか?
- A. 回数だけで不合格になることは通常なく、見られるのは一貫性と直近の経験です。履歴書は事実を正確に書き、文脈の説明は職務経歴書と面接で行います。
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