履歴書と職務経歴書の違い

監修・運営:オルグロー株式会社

有料職業紹介事業許可 13-ユ-313222 / 東京商工会議所常任委員。就職・転職支援の正規許可事業者として、履歴書作成サービス「履歴書chan」を運営しています。運営会社の詳細

即答:履歴書は氏名・学歴・職歴・資格などの基本情報を定型様式で伝える「プロフィールの書類」、職務経歴書は担当業務・実績・スキルを自由形式で詳しく説明する「仕事内容のプレゼン書類」です。転職では原則両方を、バイト・パート・新卒では履歴書(新卒はエントリーシート)のみを提出するのが基本です。

職務経歴書とは、これまで経験した仕事の内容・役割・成果を、応募先に合わせて自由なレイアウトで説明するA4横書きの書類のことです。履歴書が「どこに・いつ在籍したか」という事実の一覧であるのに対し、職務経歴書は「そこで何をして、何ができるか」を語る書類で、両者は重複する書類ではなく役割分担する書類です。

履歴書と職務経歴書の対比表

項目 履歴書 職務経歴書
役割 基本情報の一覧(プロフィール) 業務内容・実績の詳細説明(プレゼン)
様式 定型(市販・JIS由来の様式) 自由形式(編年体・キャリア式など)
分量 見開き1枚(A4版が主流) A4で1〜2枚が目安
作成手段 手書き・パソコンどちらも可 パソコン作成がほぼ標準
写真 貼付欄あり 不要
主な内容 氏名・住所・学歴・職歴(社名と在籍期間)・資格・志望動機・本人希望欄 職務要約・在籍企業ごとの業務内容・実績(数値)・スキル・自己PR
職歴の書き方 入社・退社を1行ずつ(事実のみ) 業務範囲・役割・成果まで具体的に
使われる場面 ほぼすべての応募 転職(中途採用)が中心

同じ「職歴」でも書く深さが違う点が肝心です。履歴書の職歴欄は「2019年4月 株式会社◯◯ 入社」という事実の行までにとどめ、業務の中身は職務経歴書に書きます。履歴書側の職歴欄の正しい書き方は職歴欄の書き方(雇用形態別の見本15例)で解説しています。

どちらが必要?応募の種類別 早見表

応募の種類 履歴書 職務経歴書 補足
バイト・パート ◎ 必要 原則不要 求人側から求められることはまれ
新卒・就活 ◯ 企業指定による 不要 履歴書の代わりにエントリーシート提出が多い
転職(正社員・中途) ◎ 必要 ◎ 原則必要 求人票に記載がなくても両方用意が基本
派遣登録 ◯ 登録会の様式による ◯ 求められることが多い 派遣会社のフォーマット入力で代替されることも
アルバイトから正社員登用・社内応募 ◯ 会社の指示による △ 求められたら 指示された書類だけで足りる

判断に迷ったら、求人票・募集要項の「応募書類」欄を確認し、記載がなく転職(中途)の応募であれば両方を用意します。「履歴書のみ」と明記されているのに職務経歴書を送る必要はありません。転職向けの履歴書の書き方全体は転職用履歴書の書き方(30代・40代の見本つき)にまとめています。

エントリーシート(ES)と履歴書は何が違う?

エントリーシートとは、主に新卒採用で企業が独自に用意する応募用紙のことです。履歴書との違いは次の3点です。

  1. 様式の出どころが違う:履歴書は市販・一般の定型様式ですが、エントリーシートは企業ごとに設問・書式が異なります。
  2. 問われる内容が違う:エントリーシートは「学生時代に力を入れたこと」「志望理由を400字で」など、選考用の設問が中心です。履歴書のような連絡先・学歴の網羅が目的ではありません。
  3. 提出のタイミングが違う:エントリーシートは選考エントリー時(選考の入口)、履歴書は内定前後や面接時に別途求められることがあります。

つまりエントリーシートは「履歴書の新卒版」ではなく、選考課題に近い書類です。両方の提出を求められたら、内容が矛盾しないように(学歴・日付・資格の表記を揃えて)作成します。

レジュメ・CV・履歴書…用語はどう整理する?

求人情報や転職サービスでは、同じ書類が違う名前で呼ばれることがあります。実務では次のように読み替えれば混乱しません。

言葉 日本の求人・転職文脈での意味 出すべき書類
レジュメ 応募書類一式の総称として使われることが多い 履歴書+職務経歴書(転職サービスでは職務経歴書を指すことも)
CV(Curriculum Vitae) 外資系求人では英文の経歴書 英文レジュメ/CV
職務経歴書 業務内容・実績の詳細書類 職務経歴書
エントリーシート(ES) 新卒採用の企業独自様式 企業指定の様式
英文履歴書 英語で書く応募書類 英文レジュメ(日本の履歴書の直訳ではない)

注意したいのは、英語圏の「resume / CV」は日本の履歴書と様式がまったく異なる点です。写真・年齢・性別を書かない、新しい経歴から順に書くなど独自のルールがあるため、外資系や海外求人に応募する方は英語の履歴書(英文レジュメ)の書き方で作法を確認してください。

ケース別:こんなときはどうする?

「履歴書または職務経歴書」と書かれていたら?

どちらか一方でよいという意味ですが、迷ったら履歴書を提出します。職歴の詳細もアピールしたい転職なら、両方送っても失礼にはあたりません。

職歴が短くても職務経歴書は必要?

転職応募なら、社会人経験が1年未満でも求められれば提出します。書ける実績が少ない場合は、担当業務・習得スキル・取り組み姿勢を中心にA4で1枚にまとめれば十分です。

バイト応募で職務経歴書を求められたら?

まれですが、その場合はバイト経験を編年体で簡潔にまとめて提出します。指定がない限り、バイト・パート応募は履歴書だけで進めて問題ありません。

2つの書類で内容が重複してもいい?

社名・在籍期間などの事実は一致していなければなりませんが、記述の深さは変えます。履歴書は1行の事実、職務経歴書はその中身、という分担を守ると重複ではなく補完になります。

よくある質問

Q. 履歴書と職務経歴書は1つの書類にまとめられますか?
A. まとめません。役割の違う2つの書類として別々に作成し、クリアファイルに重ねて提出するのが標準です。
Q. 職務経歴書も手書きすべきですか?
A. パソコン作成が標準です。自由形式でレイアウト調整が必要な書類のため、手書きはむしろ例外的です。
Q. 履歴書の職歴欄と職務経歴書の内容が矛盾するとどうなりますか?
A. 在籍期間や社名の食い違いは経歴への疑念につながります。提出前に2つの書類の年月・社名表記を突き合わせて確認してください。
Q. 「レジュメを送ってください」と言われました。何を送りますか?
A. 日本企業の中途採用なら履歴書と職務経歴書の2点セットを送るのが安全です。不明なら「履歴書と職務経歴書をお送りすればよろしいでしょうか」と確認して構いません。
Q. エントリーシートと履歴書の両方を求められました。内容は変えるべきですか?
A. 設問が同じ項目(志望動機など)は要旨を揃えつつ、文字数に応じて詳しさを変えます。事実情報(学歴・資格)は完全に一致させます。
Q. 職務経歴書の様式はどこで手に入りますか?
A. 自由形式のためWord等で自作できますが、テンプレートを使うと早く整います。履歴書の様式とあわせて履歴書テンプレート(無料・登録不要でそのまま作成)から入手できます。

まずは土台の履歴書から仕上げましょう。履歴書chanの作成ツールでは、履歴書に入力した職歴の事実情報をそのまま整った様式に反映できるため、職務経歴書との突き合わせ確認も簡単になります。書き方は全10項目の見本つき 履歴書の書き方ガイドで確認でき、登録不要・無料でいますぐ履歴書を作成するからすぐ始められます。