履歴書の志望動機の書き方
即答:志望動機は「応募のきっかけ→活かせる経験・強み→数ある中でこの会社を選んだ理由」の3文構成で、欄の8割以上を埋めるのが基本です。書けない場合は、選択式の質問に答えるだけで下書きを自動作成できます(無料・登録不要)。
志望動機とは、「なぜ他ではなくこの会社に応募したのか」を採用担当者に伝える欄です。名文である必要はなく、型に沿って具体的に書けていれば通ります。このページでは型→文字数→例文→言い換えの順で、書けない状態から提出できる状態まで進めます。
結論:志望動機は3文の型で書ける
- きっかけ:その求人・会社を知り、応募しようと思った理由
- 活かせる経験・強み:自分の経験のうち、この仕事で役立つもの1つ
- この会社の理由:他社ではなくこの会社を選んだ固有の理由
例(カフェバイト):「駅前の店舗をよく利用しており、スタッフの方の雰囲気の良さに惹かれて応募しました(きっかけ)。文化祭の模擬店で接客を担当し、人と話すことにやりがいを感じた経験があります(経験)。お客様との距離が近い貴店で、接客の基本を身につけたいと考えています(この会社の理由)。」
3文目が書けるかどうかが合否の分かれ目です。会社名を入れ替えても成立する志望動機は「どこでもいい人」に読めてしまいます。
選択式で自動作成する(質問に答えるだけで下書き完成)
履歴書chanの自動作成では、「応募先の業種」「応募のきっかけ」「近い経験」など4〜6個の質問に選択式で答えると、3文の型に沿った下書きが約3分で完成します。例文を探して写すより速く、自分の状況が入るため使い回し文にもなりません。→選択式の質問に答えて志望動機を自動作成する
文字数の正解(欄の8割・行数別の目安)
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| 基本 | 欄の8割以上を埋める(スカスカは意欲不足に見える) |
| 「400字以内」指定 | 320〜400字(8割〜上限) |
| 欄が6行 | 1行25〜30字として150〜180字 |
| 欄が7行 | 175〜210字 |
| 欄が小さい様式 | 3文の型を各1文ずつ・計100字前後でも成立 |
文字数を稼ぐための重複表現(「貴社の理念に共感し、理念に惹かれ…」)は逆効果です。埋まらないときは「きっかけ」の具体化(いつ・どこで・何を見て)で自然に増やします。
雇用形態別の例文
自分に近いものを土台にし、下線部を自分の事実に置き換えてください。例文はそのまま使わないでください。同じ文面は採用側に見覚えがあるうえ、面接で深掘りされた瞬間に答えに詰まります(だからこそ、自分の言葉に変換する自動作成が安全です)。
バイト(例文3)
- 「自宅から自転車で通える距離にあり、長く続けられると考え応募しました。初めてのアルバイトですが、部活動で続けてきた挨拶と時間厳守は現場でも活かせると考えています。研修制度があると伺い、貴店で接客の基本から学びたいです。」
- 「貴店を普段から利用しており、商品の並びや接客の丁寧さが好きで応募しました。学園祭の売り子で会計を担当した経験があります。平日夕方と土日に週3日から勤務できます。」
- 「シフトの融通が利くと伺い、学業と両立しながら働けると考え応募しました。コンビニでの品出し経験が半年あります。深夜帯の人手が足りないと求人にあり、木・金の夜に貢献できます。」
高校生・大学生・初バイト・掛け持ちの例文はバイトの志望動機の例文(主担当ページ)にさらに掲載しています。
パート(例文3)
- 「子どもが小学校に上がり、平日日中に働ける時間ができたため応募しました。前職ではスーパーのレジを3年担当し、金銭の取り扱いに慣れています。自宅から徒歩10分と近く、天候に左右されず安定して勤務できます。」
- 「7年間の育児のブランクがありますが、その間も家計簿管理や学校行事の会計係で数字を扱ってきました。座って覚える仕事より体を動かす仕事が性に合っており、品出し中心の貴店の募集に魅力を感じています。週4日、9時〜14時で勤務可能です。」
- 「以前パン製造の補助をしており、開店前の仕込みの時間帯に働くリズムが自分に合っていました。貴店の早朝募集はその経験がそのまま活かせると考え応募しました。」
主婦(夫)・扶養内・ブランクの例文はパートの志望動機へ。
新卒(例文2)
- 「ゼミで地域商店街の販促を研究し、小さな工夫が売上を変える現場に関心を持ちました。貴社が進める地域密着型の店舗運営は、まさにその現場だと考えています。研究で身につけた仮説検証の姿勢を、店舗の改善提案に活かします。」
- 「学習塾のアルバイトで生徒ごとに教え方を変える経験を3年間積みました。『個に合わせる』ことを事業の軸に掲げる貴社で、この経験を顧客対応に広げたいと考え志望しました。」
転職(例文2)
- 「現職では法人営業として新規開拓を4年間担当し、年間120件の訪問から20件の成約を得てきました。より提案の幅が広い無形商材を扱いたいと考えていたところ、課題ヒアリングを重視する貴社の営業方針を知り、自分の進みたい方向と一致すると確信して応募しました。」
- 「経理として月次決算を一人で締められるようになり、次は上場準備の環境で経験を広げたいと考えました。貴社がIPO準備期であること、少人数の管理部門で裁量が大きいことが志望の決め手です。」
30代・40代・異業種転職の例文は転職の志望動機へ。
50代・60歳〜シニア(例文3)
- 「前職の設備管理で25年間、無事故で点検業務を続けてきました。体力面も健康診断で問題なく、夜間帯の勤務にも対応できます。経験をそのまま活かせる貴社の設備管理職で、長く安定して働きたいと考えています。」
- 「子育てを終え、フルタイムで働ける時間ができました。10年間の調理パートで身につけた衛生管理の習慣は、貴社の食品工場でも役立つと考えています。」
- 「定年後も体を動かして働き続けたいと考え、60歳以上の採用実績があると伺った貴社に応募しました。長年の営業で身につけた挨拶と時間厳守は、施設の受付業務でもそのまま活かせます。週5日・日中の勤務が可能です。」
50代・60歳前後の志望動機は、「長く働ける根拠(健康・通勤・勤務可能日)」を1文入れると採用側の不安に先回りできます。年代別の書き方全体は50代〜シニアの属性ガイド(A5・制作予定)で扱います。
職種別の例文(8職種)
各職種1例のみ掲載します。未経験版・経験者版・パート版は、それぞれの職種別ページが主担当です(事務の志望動機の例文12選/接客・販売の志望動機の例文12選/飲食の志望動機の例文12選/介護の志望動機の例文12選/営業の志望動機の例文12選/ITエンジニアの志望動機の例文12選/製造・工場の志望動機の例文12選/医療・看護助手の志望動機の例文12選)。
| 職種 | 例文(骨子) |
|---|---|
| 事務 | 「前職で請求書発行と電話応対を担当。正確さを評価された経験+貴社の◯◯業界を支える事務職という位置づけに魅力」 |
| 接客・販売 | 「貴店を客として利用→スタッフの提案で買い物が楽しくなった体験→自分もその接客をしたい」 |
| 飲食 | 「調理補助1年でピーク帯の段取りを習得→回転数の多い貴店でこそ活きる」 |
| 介護 | 「祖母の在宅介護の経験→初任者研修を受講中→『生活を支える』方針の貴施設で実務を学びたい」 |
| 営業 | 「量より質のヒアリング型営業がしたい→顧客継続率を掲げる貴社の方針と一致」 |
| IT | 「独学でWebアプリを制作(ポートフォリオ有)→研修制度と実務の近さで貴社を選択」 |
| 製造 | 「同じ作業を正確に続ける集中力→検品で不良流出ゼロの経験→品質第一を掲げる貴社」 |
| 医療 | 「医療事務の資格取得→患者対応を重視する貴院の受付体制で経験を積みたい」 |
本音別の言い換え辞典(減点されずに伝える)
本音を隠す必要はありません。採用側が知りたい形に翻訳すれば、そのまま志望理由になります。
| 本音 | 通る言い換え | なぜ通るか |
|---|---|---|
| 家から近い | 「自宅から徒歩◯分のため、天候や交通に左右されず安定して勤務できます」 | 遅刻リスクの低さ=定着性の根拠になる |
| 時給がいい | 「収入面の条件が希望と合っており、長く続けたいと考えています」 | 待遇一致は定着の材料。金額への言及はしない |
| シフトが自由 | 「学業(家庭)と両立しながら、責任を持って入れる曜日に確実に勤務したい」 | 無理のない継続=欠勤リスクの低さ |
| 楽そうだから | 「一つの作業に集中して取り組む仕事が自分に合っています」 | 適性の言葉に変換する |
| 他に受からなかった | 「複数の選択肢を比較する中で、◯◯の点で貴社が最も自分に合うと考えました」 | 比較検討の結果として述べる |
| 友達が働いている | 「知人が勤務しており、職場の雰囲気を聞いて自分に合うと感じました」 | 内部情報に基づく応募=ミスマッチが少ない |
| なんとなく | 求人票で目に留まった具体的な1点(商品・制度・写真)まで思い出して書く | 「なんとなく」の正体は必ず1つある |
書き出しと締めの定型パターン
型は分かっても最初の1文で止まる人のために、書き出し・締めの定型を置いておきます。
書き出し(きっかけの1文目)
- 求人媒体起点:「求人情報で◯◯の募集を拝見し、〜」
- 利用者起点:「貴店(貴社のサービス)を普段から利用しており、〜」
- 紹介起点:「知人が勤務しており、職場の様子を聞いて〜」
- 経験起点:「前職で◯◯を担当した経験から、〜」
締め(最後の1文)
- 意欲+貢献:「◯◯の経験を活かし、貴社に貢献したいと考えております。」
- 学習姿勢+提供:「早く仕事を覚え、◯◯で戦力になれるよう努めます。」
- 条件の確実性(バイト・パート):「週◯日・◯時以降のシフトで、長く勤務したいと考えております。」
NG例の添削:Before → After
Before: 「貴社の理念に共感し、応募いたしました。人と接することが好きなので、頑張りたいと思います。」
どの会社にも送れてしまう文面です。「理念のどこか」「好きの根拠」「この会社である理由」が抜けています。
After: 「接客のたびに名前を呼んで挨拶する貴店の雰囲気が好きで、客として通ううちに自分も働きたいと思うようになりました。文化祭の模擬店で接客を担当し、人と話す仕事が自分に合っていると感じています。自宅から自転車で10分のため、週3日、安定してシフトに入れます。」
固有の観察(名前を呼ぶ挨拶)+根拠のある自己理解+続けられる条件、の3点が入ると同じ長さでも通る文になります。
NG例と直し方
| NG | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 「貴社の理念に共感しました」だけ | どの会社にも言える | 理念のどの言葉が、自分のどの経験と重なるかまで書く |
| 待遇・条件のみ(「時給が高いから」) | 条件が変わったら辞める人に見える | 条件+続けられる根拠に言い換える(上の辞典) |
| ネット例文のコピペ | 採用側は同じ文面を何度も見ている。面接で深掘りされると詰まる | 例文は骨組みだけ借り、事実を自分のものに差し替える |
| 前職・現職の不満 | 不満は次の職場でも再生産されると読まれる | 「やりたいこと」側から書き直す |
| 「勉強させていただきたい」の連発 | 受け身の印象 | 学ぶ姿勢+提供できるもの1つをセットに |
関連ガイド
職種別・雇用形態別の例文と、応募先ごとの書き方は次のページにあります。
よくある質問
- Q. 志望動機に書くことがまったく思いつきません。
- A. 応募ボタンを押した瞬間に見ていたもの(時給・場所・写真・商品)が、あなたの本当のきっかけです。それを上の言い換え辞典で翻訳するか、選択式の自動作成で下書きを作ってから直すのが最短です。
- Q. 本音(家から近い・時給)を正直に書いていいですか?
- A. 本音そのものは書いて構いませんが、「だから長く安定して働ける」という採用側の利益に接続して書きます。金額の話だけで終わらせないのがコツです。
- Q. 「貴社」と「御社」はどちらを使いますか?
- A. 書き言葉では「貴社」、話し言葉では「御社」を使います。履歴書は書類なので「貴社」です(店舗なら「貴店」、病院なら「貴院」、法人格のない事業所なら「◯◯様」でも可)。
- Q. 志望動機欄が小さい様式です。全部入りません。
- A. 3文の型を各1文・計100字前後まで圧縮すれば成立します。それでも入らない場合は志望動機欄の大きい様式か、面接で話す前提の志望動機なしテンプレートという選択肢もあります。
- Q. 新卒とバイトで志望動機の書き方は変わりますか?
- A. 型(きっかけ→経験→この会社の理由)は同じで、2文目に入れる経験の種類が変わるだけです。新卒はゼミ・部活・バイト経験を、バイト応募は続けられる条件を厚めに書きます。
- Q. 志望動機を空欄で出してもいいですか?
- A. 空欄は意欲がないと読まれるため避けます。どうしても書くことがない場合は、志望動機欄のない様式を選ぶほうが体裁として整います(→志望動機なしテンプレート)。
- Q. 同じ志望動機を複数の会社に使い回していいですか?
- A. 1文目・2文目は共通でも成立しますが、3文目「この会社の理由」だけは応募先ごとに書き替えてください。そこが同じ文面だと使い回しは一目で分かります。
例文を「写す」より、自分の言葉で「作る」方が早くて安全です。 選択式の質問に答えて志望動機を自動作成する(無料・登録不要・約3分)。シフトなど勤務条件の希望は志望動機ではなく本人希望欄に書くのが正解です→本人希望欄に書いていいこと・いけないこと(例文20)。