履歴書の本人希望欄の書き方

監修・運営:オルグロー株式会社

有料職業紹介事業許可 13-ユ-313222 / 東京商工会議所常任委員。就職・転職支援の正規許可事業者として、履歴書作成サービス「履歴書chan」を運営しています。運営会社の詳細

即答:本人希望欄には、それが通らなければ働けない条件(勤務できる曜日・時間帯、連絡がつく時間など)だけを簡潔に書き、特になければ「貴社の規定に従います。」と書きます。空欄・「特になし」は避けるのが基本です。ケース別の例文20を掲載しています。

本人希望欄(本人希望記入欄)とは、勤務条件のうち採用側に事前に知らせておくべき事実を伝える欄です。お願い事を書く欄でも、意気込みを書く欄でもありません。この定義さえ押さえれば、書く・書かないの判断はすべて機械的にできます。

結論:書いていいこと/いけないことの二分表

書いていい(=通らなければ働けない条件) 書かない(=交渉・希望・アピール)
勤務できる曜日・時間帯(シフト) 給与額の希望
子どもの送迎など外せない時間の制約 待遇・福利厚生の要望
連絡がつく時間帯(在職中など) 志望動機・自己PRの転用
入社可能日 「頑張ります」等の意気込み
募集が複数職種のときの希望職種 転勤の可否など聞かれていない先回り(転職は例外あり)
通院など業務調整が必要な事情(必要な範囲で) プライベートの詳細な事情説明

基本形は「貴社の規定に従います。」——意味と使いどころ

「貴社の規定に従います。」とは、「給与・勤務地・待遇はそちらの条件で構いません」という意思表示の定型文です。伝えるべき条件が何もない場合はこの一文だけで完成です。応募先が店舗なら「貴店」、病院なら「貴院」に置き換えます。

  • 条件がある場合:条件だけを書き、末尾に付け足す必要はありません(付けても誤りではありません)
  • 空欄:確認漏れに見えるため避けます
  • 「特になし」:ぶっきらぼうな印象になるため、同じ意味なら定型文を使います

ケース別の例文20

例文はそのまま使える形にしています。履歴書chanの作成画面では、該当欄にワンタップでコピーできます。

シフト・曜日(バイト・パート)

  1. 「週3日、月・水・金の17時以降に勤務できます。」
  2. 「土日を含む週4日、9時〜17時の間で勤務可能です。」
  3. 「平日は18時以降、土日は終日勤務できます。試験期間(7月・12月)はシフトのご相談をさせてください。」
  4. 「金・土の夜間(22時まで)に勤務を希望します。」

子どもの送迎・学校行事(パート・主婦(夫))

  1. 「保育園の送迎のため、勤務可能時間は9時30分〜16時です。」
  2. 「子どもの学校行事の日(年5日程度)は事前にご相談のうえお休みをいただけますと幸いです。」
  3. 「9時〜15時で週4日勤務できます。子どもの急な発熱時はお休みをいただく場合があります。」
  4. 「長期休み(夏休み等)期間中は勤務時間の変更をご相談させてください。」

職種・部署の希望(募集が複数あるとき)

  1. 「ホールスタッフを希望します。」
  2. 「事務職を希望します(募集職種のうち一般事務・営業事務のいずれも可)。」
  3. 「販売職を希望しますが、適性に応じて他職種もご相談可能です。」

勤務地

  1. 「◯◯店での勤務を希望します。」
  2. 「自宅から通勤可能な◯◯市内の店舗を希望します。」

連絡のつく時間帯(在職中)

  1. 「在職中のため、お電話は平日12時〜13時または18時以降にいただけますと幸いです。」
  2. 「日中の電話に出られない場合があります。メールでのご連絡ですと確実です。」

入社可能日

  1. 「現職の引き継ぎのため、入社は2026年10月1日以降を希望します。」
  2. 「即日勤務可能です。」

掛け持ち・短期

  1. 「他のアルバイトと掛け持ちのため、火・木は勤務できません。月・水・金・土に勤務可能です。」
  2. 「3月末までの短期勤務を希望します(求人記載の短期募集に応募)。」

通院などの事情

  1. 「月1回、平日午前に通院のため、その日はシフトのご配慮をお願いいたします(業務に支障はありません)。」

採用側はこの欄をどう読んでいる?

本人希望欄は「落とす材料」ではなく「ミスマッチを防ぐ確認事項」として読まれるのが実務です。シフトが合わない人を面接後に落とすより、先に条件が分かるほうが応募者・採用側の双方の時間を守ります。だからこそ、通らなければ働けない条件は遠慮せず書き、単なる願望(できれば土日休みがいい、など)は面接での相談に回す、という線引きが最も通りやすい書き方になります。

書き方の型:条件は「結論+理由+可能範囲」の1〜2行

  • 型:「◯◯のため、△△を希望いたします(□□は可能です)。」
  • 例:「保育園の送迎のため、勤務は9時〜16時を希望いたします(土曜日は勤務可能です)。」

理由を1語添えると事情の確認質問が減り、「可能です」で締めると柔軟さが伝わります。3行を超える場合は面接で補足する前提で優先順位の高い順に絞ります。

NG添削:Before → After

Before: 「時給1,200円以上を希望します。残業はできません。土日祝は休みたいです。」

待遇要望の羅列は、条件交渉の場ではないこの欄では逆効果です。

After: 「家庭の事情により、平日9時〜17時の勤務を希望いたします。そのほかは貴社の規定に従います。」

譲れない条件だけを事実ベースで書き、残りは「規定に従います」で締めるのが減点されない形です。

バイト・パートの場合:シフト希望はこの欄に書く(転職との違い)

バイト・パートの採用は「何曜日の何時に入れる人か」でほぼ決まるため、シフトを本人希望欄に書くのはアピールの一部です。逆に転職(正社員)では勤務条件は面接・オファー面談で擦り合わせる前提のため、この欄には入社可能日・連絡時間帯程度に留め、条件交渉を書き込まないのが標準です。働きたい理由そのものは志望動機欄の役割です→志望動機の書き方と例文60選(自動作成つき)

書くと不利になりやすいもの

  • 給与額の指定(「時給1,200円以上希望」):条件交渉は面接の場に譲ります。書面での金額指定は選考前にミスマッチ判定される材料になります
  • 待遇・福利厚生の要望(「残業なし希望」):事実の制約(送迎で17時まで)に言い換えられないか考えます
  • 自己PR・意気込み:欄の目的と違うため、読み手の確認コストになります

「条件を書いたら落ちるのでは」という不安について。 採用実務では、この欄は「落とす材料」ではなく入社後のミスマッチ(早期退職)を防ぐための確認情報として読まれます。働けない曜日を隠して採用され、初週に出勤できないほうが、応募者・採用側双方の損失が大きいためです。通らなければ働けない条件は、正直に書くことがあなたの利益になります。

よくある質問

Q. 空欄のまま提出してしまいました。落ちますか?
A. 空欄だけで不合格になることは通常ありません。面接で口頭で条件を伝えれば補えます。
Q. 「特になし」と書いてしまいました。書き直すべきですか?
A. 意味は伝わるため、それだけなら書き直し必須ではありません。これから書くなら「貴社の規定に従います。」を使ってください。
Q. 面接でこの欄について聞かれますか?
A. 条件を書いた場合、確認のために聞かれるのが普通です。書いた内容と同じことを落ち着いて答えれば問題ありません。
Q. 転勤できないことは書くべきですか?
A. 転勤不可が絶対条件なら「家庭の事情により、転居を伴う異動は難しい状況です」と書いて構いません。全国転勤前提の求人では選考に影響し得ますが、入社後に判明するより双方にとって健全です。
Q. 「貴社」は面接でも使いますか?
A. 面接(話し言葉)では「御社」を使います。書類では「貴社」です。

例文を選んだら、そのまま1枚に反映できます。 履歴書chanの作成画面では本人希望欄の例文をワンタップでコピーして編集できます。登録不要・無料でいますぐ履歴書を作成する。在職中で退職予定日が未定の方は、職歴欄の書き方も在職中・退職予定日が未定のときの書き方で確認してください。