履歴書の健康状態の書き方

監修・運営:オルグロー株式会社

有料職業紹介事業許可 13-ユ-313222 / 東京商工会議所常任委員。就職・転職支援の正規許可事業者として、履歴書作成サービス「履歴書chan」を運営しています。運営会社の詳細

即答:履歴書の健康状態欄は、業務に支障がなければ「良好」と書けば完成です。持病・通院がある場合も、勤務に支障がなければ「良好」で問題なく、伝えておきたい事情があるときだけ「良好(月1回通院あり・業務に支障なし)」のように事実+支障なしの形で書きます。

履歴書の健康状態欄とは、応募した仕事を続けられる健康上の状態かどうかを伝える欄のことです。病歴を申告する欄ではありません。判断の軸はただ1つ、「応募する業務に支障があるかどうか」です。この軸で考えれば、何を書き、何を書かなくてよいかが明確になります。

「良好」と書ける基準はどこ?

日常生活と勤務に支障がなければ「良好」です。次のいずれかに当てはまる人は、迷わず「良好」と書いて構いません。

  • 通院・服薬をしていない
  • 通院・服薬はしているが、症状は安定していて勤務に影響しない(例:花粉症の薬、コントロールできている高血圧)
  • 過去に病気をしたが、すでに完治している

「きわめて良好」「極めて良好」という書き方も見かけますが、体力が直接の採用条件になる仕事(引越し・警備など)でアピールしたい場合を除き、「良好」で十分です。誇張した表現より、簡潔で正確な記載の方が信頼されます。

健康状態 良好

持病・通院がある場合の書き方:「事実+業務に支障なし」

伝えるべきか迷う事情がある場合の型は1つだけです。「事実を短く+業務に支障がないことを明記」の順で書きます。事実だけ書くと採用側は影響の程度を判断できず、不安だけが残ります。支障の有無まで自分で言い切ることが、この書き方の核心です。

状況 記入例
支障のない持病で定期通院がある 良好(月1回の定期通院あり・業務に支障ありません)
服薬でコントロールできている 良好(服薬により安定しており、業務に支障ありません)
花粉症など季節性の軽い症状 良好(書かなくてもよい。書くなら「良好」だけで足りる)
重い物を持つ作業だけ避けたい 良好(腰痛のため、重量物の運搬のみ配慮をお願いする場合があります)
完治した病気がある 良好(過去の病歴は書かない)
障害者雇用枠での応募 後述の一般形を参照

通院の曜日固定など、勤務シフトに関わる具体的な配慮の希望は、健康状態欄に詰め込まず本人希望欄に書いていいこと・いけないこと(例文20)の形式で伝える方が整理されます。

どこまで書く義務がある?(書かなくてよい情報の線引き)

健康状態の申告は「業務への支障」に関わる範囲で誠実であれば足ります。厚生労働省が示す公正な採用選考の考え方でも、応募者の適性・能力に関係のない事項を応募書類で把握しないことが基本とされています(※記載内容・最新の掲載場所は公開前に厚生労働省サイトで確認:www.mhlw.go.jp)。整理すると次のとおりです。

分類 扱い
書くのが誠実な情報 応募業務の遂行に直接影響する現在の症状・制限(立ち仕事不可、運転不可など) 事実+支障の範囲を書く
書かなくてよい情報 完治した過去の病歴、業務に影響しない持病、通院歴、服薬の詳細、妊娠の予定 申告義務はない。「良好」でよい
書いてはいけないもの 事実に反する記載(支障があるのに「支障なし」と偽る) 虚偽は入社後の信頼を損なう。支障がある事実は正直に書く

つまり「隠す」のではなく、「聞かれていないこと・業務に関係ないことまで自己申告する必要はない」というのが正しい理解です。逆に、業務に現に支障がある事情を偽って「良好」とだけ書くのは、入社後に自分が働きにくくなるため避けてください。

なお、病気療養で職歴に空白期間がある場合、その期間の説明は健康状態欄ではなく職歴・空白期間の書き方の問題です。「現在は回復し、勤務に支障はありません」と添える書き方を空白期間を不利にしない書き方の例文集で解説しています。

障害者雇用枠で応募する場合はどう考える?(一般論)

障害者雇用枠での応募は、配慮事項を事前に共有することが前提の選考なので、一般枠の「良好」一択とは考え方が変わります。一般的には、①障害名・等級(例:身体障害者手帳◯級)、②できること・支障のない業務、③必要な配慮(通院日・作業環境など)を、健康状態欄と本人希望欄・添付書類に分けて簡潔に書く形が取られます。

健康状態 良好(右下肢に障害あり・身体障害者手帳4級。
     デスクワークに支障はありません。月1回の通院に
     つき配慮をお願いいたします)

記載の粒度や伝え方は障害の内容・応募先によって最適解が異なるため、詳細はハローワークの専門援助部門や障害者就業・生活支援センターなどの支援機関に相談しながら決めることをおすすめします。本ページでは一般的な型の紹介までとします。

健康状態欄がない様式もある

2021年以降の厚生労働省の様式例をはじめ、現在は健康状態欄のない履歴書が主流になりつつあります。これは、健康情報を応募段階で一律に求めない公正採用の流れを反映したものです。欄のない様式を使う場合、健康状態を自分から書き足す必要はありません。伝えたい配慮事項があるときだけ、本人希望欄を使ってください。

隣に並ぶことが多い扶養家族欄は扶養家族数と配偶者欄の書き方(7ケースの判定表)で、その他の項目は親ガイドの全10項目の見本つき 履歴書の書き方ガイドで確認できます。

よくある質問

Q. 健康状態欄に「特になし」と書いてもいいですか?
A. 意味は通じますが、「良好」が定型です。「特になし」は健康状態が「ない」とも読めてしまうため、「良好」に直すことをおすすめします。
Q. 花粉症や軽い頭痛持ちも書くべきですか?
A. 書かなくて構いません。業務に支障のない軽い症状は「良好」に含めて問題ありません。
Q. 通院中ですが症状は安定しています。「良好」と書いたら嘘になりますか?
A. なりません。健康状態欄は業務への支障を答える欄なので、支障がなければ「良好」が正確な記載です。
Q. メンタルの不調で通院しています。書く必要はありますか?
A. 業務に支障がなければ申告義務はありません。配慮が必要な場合は「事実+支障の範囲」の型で、伝える範囲を自分で決めて書きます。
Q. 面接で健康状態を詳しく聞かれたらどう答えますか?
A. 履歴書と同じ軸で、「業務に支障はありません」を結論に、必要な範囲の事実だけを答えれば足ります。
Q. 健康診断書の提出を求められました。履歴書と関係ありますか?
A. 内定前後の健康診断は労働安全衛生法に基づく手続きで、履歴書の記載とは別物です。履歴書には引き続き「良好」の型で書けば問題ありません。
Q. 「良好」以外を書いたら不利になりませんか?
A. 配慮の必要な事実を先に共有することは、入社後のミスマッチを防ぐ情報であり、誠実さとして受け取られます。支障の範囲を明確に書くことがマイナスを最小にする書き方です。

書き方に迷う欄こそ、型で解決できます。 履歴書chanの作成画面では、健康状態欄は「良好」が初期値として入り、通院や配慮事項がある場合も「事実+業務に支障なし」の型に沿って追記するだけで整った1枚になります。登録不要・無料でいますぐ履歴書を作成するから、スマホでも約10分で完成します。