扶養家族数と配偶者欄の書き方
即答:扶養家族数の欄には、自分の収入で生計を支えている家族の人数を、配偶者を除いて書きます。独身で扶養する家族がいなければ「0人」、配偶者と子ども2人を扶養していれば「2人」です。配偶者欄は婚姻していれば「有」、その配偶者を自分が扶養していれば扶養義務も「有」に丸をつけます。
扶養家族とは、主に自分の収入によって生活を支えている(生計を維持している)家族のことです。実務上の目安は「健康保険で自分の被扶養者にしている家族」で、同居しているかどうかだけでは決まりません。同居していても自分で生計を立てている家族は含めず、別居でも仕送りで生計を支えていれば含めます。
この欄はなぜある?(人数は合否に関係しない)
採用側が扶養家族数・配偶者欄を使うのは、入社後の事務準備のためです。具体的には、①健康保険・厚生年金の被扶養者手続きの見込み、②家族手当・扶養手当の支給判定、③所得税の源泉徴収(扶養控除)の概算、の3つです。つまりこの欄は待遇計算の基礎情報であり、扶養家族が多い・少ないことが選考の合否に影響することは通常ありません。安心して事実をそのまま書いてください。
なお、2021年以降の厚生労働省様式など、扶養家族欄自体がない履歴書も増えています。欄がない様式なら書く必要はありません。
3つの欄の意味を1分で理解する
多くの様式では、次の3点セットで印字されています。
| 欄 | 意味 | 書き方 |
|---|---|---|
| 扶養家族数(配偶者を除く) | 自分の収入で生計を支えている家族の人数。配偶者は数に入れない | 「2人」のように数字で。いなければ「0人」 |
| 配偶者 | 婚姻している相手(夫・妻)がいるか | 「有・無」の該当を丸で囲む |
| 配偶者の扶養義務 | その配偶者を自分の収入で扶養しているか | 扶養していれば「有」、配偶者が自分で生計を立てていれば「無」 |
「配偶者の扶養義務」という言葉は分かりにくいのですが、「配偶者はあなたの扶養に入っていますか?」という質問だと読み替えれば正しく答えられます。配偶者とは、婚姻届を出した法律上の夫または妻を指します。
我が家は何人? 7ケースの判定表
自分に近いケースをそのまま写してください。
| ケース | 扶養家族数(配偶者を除く) | 配偶者 | 配偶者の扶養義務 |
|---|---|---|---|
| ① 独身・一人暮らし(扶養する家族なし) | 0人 | 無 | 無 |
| ② 実家暮らしの学生・親の扶養に入っている | 0人 | 無 | 無 |
| ③ 共働き夫婦(子なし・配偶者は自分で生計維持) | 0人 | 有 | 無 |
| ④ 配偶者が専業主婦(夫)・子ども2人を扶養 | 2人 | 有 | 有 |
| ⑤ 共働きで、子ども2人は自分の健康保険の扶養 | 2人 | 有 | 無 |
| ⑥ 独身で、収入のない母親を扶養している | 1人 | 無 | 無 |
| ⑦ 離婚後、子ども1人を引き取り扶養している | 1人 | 無 | 無 |
②のように自分が誰かに扶養されている側の場合、扶養家族数は0人です。「自分が養っている人数」を書く欄であって、「家族の人数」を書く欄ではありません。⑤のように共働きでも、子どもをどちらの健康保険に入れているかで人数が変わります。夫婦それぞれの履歴書で同じ子どもを二重に数えないよう、実際の被扶養者登録に合わせてください。
扶養家族数(配偶者を除く) 2 人
配偶者 ( 有 )・ 無
配偶者の扶養義務 ( 有 )・ 無
迷いやすい判断基準:扶養に入れているかどうかの目安
「生計を支えているか」の判定に迷ったら、健康保険の被扶養者にしているかを目安にするのが実務的です。健康保険の被扶養者には収入要件(年収130万円未満など)があり、この基準を満たして自分の保険に入れている家族は、履歴書上も扶養家族と数えて矛盾がありません。※収入要件の最新値は協会けんぽ・日本年金機構の公表情報で確認してください。
- 同居の親に年金収入や給与収入が十分にある → 扶養家族に数えません
- 別居の親に毎月仕送りをして生計を支えている → 扶養家族に数えられる場合があります(健康保険の被扶養者にしているなら「1人」で矛盾なし)
- アルバイト中の大学生の子ども → 自分の健康保険の扶養に入ったままなら数えます
厳密な税法・社会保険の判定は入社後の手続きで会社が改めて確認するため、履歴書の段階では上記の目安で書けば十分です。
続柄はどう書く?(家族欄がある様式)
続柄とは、本人から見た関係のことです。本人から見た呼び方で「妻」「夫」「長男」「長女」「二男」「父」「母」のように書きます。この欄があるのは一部の様式(古い様式や自社指定書式)で、扶養家族の氏名・続柄・年齢を書く家族欄として印字されています。「息子」「娘」という日常語ではなく、書類上の続柄表記を使うのが慣例です。
家族氏名 続柄 年齢
山田 太郎 夫 32
山田 一郎 長男 4
書いたあとに家族構成が変わったら?
応募中に結婚・出産などで構成が変わっても、提出時点の事実が正しければ訂正の連絡は不要です。入社手続きの際に最新の情報で書類を出せば足ります。また、子どもの送迎など家族に関わる勤務条件の希望は、この欄ではなく本人希望欄に書きます。書き方は本人希望欄に書いていいこと・いけないこと(例文20)の例文が使えます。
扶養家族欄と並んでいることが多い健康状態欄は、健康状態欄の書き方(「良好」の基準と持病がある場合)で解説しています。その他の項目は、親ガイドの全10項目の見本つき 履歴書の書き方ガイドでまとめて確認できます。
よくある質問
- Q. 扶養家族数の欄に配偶者を入れて数えてしまいました。
- A. 「配偶者を除く」と印字された欄なら誤りです。配偶者は隣の「配偶者 有・無」で答える設計なので、人数から外して書き直してください。
- Q. 独身の場合、扶養家族欄はどう書きますか?
- A. 扶養する家族がいなければ「0人」、配偶者「無」、扶養義務「無」です。空欄ではなく0人と書きます。
- Q. 婚約中・事実婚の場合、配偶者は「有」ですか?
- A. 配偶者欄は法律上の婚姻を基準に書くのが原則のため、婚約中は「無」です。事実婚の場合の社会保険上の扱いは入社手続きで個別に相談してください。
- Q. ペットは扶養家族に入りますか?
- A. 入りません。扶養家族は人(生計を支えている家族)に限られます。
- Q. 同居している祖父母は数えますか?
- A. 自分の収入で生計を支えている(健康保険の扶養に入れている)なら数えます。年金等で自活しているなら数えません。
- Q. 扶養家族が多いと不利になりませんか?
- A. この欄は社会保険・手当の事務準備のための情報で、人数が合否の判断材料になることは通常ありません。事実をそのまま書いてください。
- Q. 欄自体がない履歴書を使ってもいいですか?
- A. 問題ありません。現在主流の様式には扶養家族欄がないものも多く、応募先の指定がなければ欄のない様式で提出できます。
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