履歴書の特技・趣味の書き方

監修・運営:オルグロー株式会社

有料職業紹介事業許可 13-ユ-313222 / 東京商工会議所常任委員。就職・転職支援の正規許可事業者として、履歴書作成サービス「履歴書chan」を運営しています。運営会社の詳細

即答:履歴書の特技・趣味欄は、空欄や「特になし」にせず、面接で1分話せる題材を1〜2個書けば合格です。「特技:料理(作り置きを毎週8品作ります)」のように、一言の具体化を添えるだけで印象は大きく変わります。人より上手い必要はなく、人より詳しく話せることで十分です。

特技とは、履歴書の文脈では「他の人より少し得意で、具体的に説明できる技能や活動」のことです。大会入賞レベルの腕前を書く欄ではありません。採用側がこの欄を見る目的は、①人柄を知る、②面接の話のきっかけを作る、③継続力や関心の方向を知る、の3つです。この目的から逆算すれば、「話が広がる具体性」が唯一の合格基準だと分かります。

趣味と特技はどう違う?

趣味は「好きでやっていること」、特技は「人より得意なこと」です。ただし履歴書では厳密に区別されておらず、同じ題材を「趣味:ランニング」とも「特技:ランニング(フルマラソン完走3回)」とも書けます。欄が「趣味・特技」と1つにまとまった様式なら、区別に悩まず1〜2個を具体化して書けば足ります。欄が別々の様式なら、趣味には好きなこと、特技には得意なことを書き分けると自然です。

趣味・特技
趣味:カフェ巡り(月に5〜6軒。地域のおすすめを聞かれたら答えられます)
特技:Excelでの表づくり(家計簿・シフト表を関数で自作しています)

そのまま書ける特技60選(カテゴリ表)

特技一覧として、各項目に「一言の具体化例」を付けました。以下の一覧から自分に当てはまるものを選び、数字や頻度を自分の実態に置き換えて使ってください。

カテゴリ 特技の例(+一言の具体化例)
スポーツ・運動 ランニング(月100km)/サッカー(10年継続)/野球/バスケットボール/水泳(1km完泳)/テニス/バドミントン/卓球/ゴルフ(スコア95)/スキー・スノーボード/登山(年10座)/ヨガ(毎朝15分)/筋トレ(週3回2年継続)/ダンス
音楽・文化 ピアノ(15年・保育曲の伴奏可)/ギター/歌・カラオケ(採点平均90点)/書道(毛筆で宛名を書けます)/イラスト/写真撮影(SNSフォロワー◯人)/動画編集/ライブ・音楽鑑賞(年20公演。遠征の段取りが得意)/映画鑑賞(年100本。ジャンル別におすすめを出せます)/読書(月10冊)/俳句・短歌
料理・生活 料理(作り置きを毎週8品)/お菓子作り/パン作り/コーヒーの抽出/弁当作り(3年間毎日)/掃除・整理整頓(実家の収納を全部見直しました)/裁縫/ガーデニング/節約・家計管理(家計簿5年継続)
学習・知識 英会話(日常会話レベル)/韓国語学習(独学2年)/歴史(戦国時代なら1時間話せます)/地理・地図を覚えること(初めての街でも迷いません)/暗算/漢字(読めない字がほぼありません)/時事問題のチェック(新聞を毎日読みます)
デジタル・PC タイピング(1分間◯文字)/Excel関数/PowerPointの資料作成/ブラインドタッチ/プログラミング学習(Python独学中)/PCの組み立て/スマホ設定のサポート(家族のIT係です)
対人・コミュニケーション 初対面の人と打ち解けること/聞き役になること/子どもと遊ぶこと(甥・姪の相手が得意)/道を聞かれること(月3回は聞かれます)/人の名前と顔を覚えること(一度会ったら忘れません)/イベントの幹事(年5回主催)
コツコツ・その他 早起き(5時起きを3年継続)/継続すること(日記10年)/計画を立てること(旅行のしおり作成)/パズル・ルービックキューブ(1分台)/けん玉/将棋・囲碁/eスポーツ・ゲーム(◯◯で上位5%ランク。攻略手順の言語化が得意)/ペットのしつけ/御朱印集め(40寺社)

段位・級のある特技(書道◯段、珠算◯級など)は、資格欄に正式名称で書く選択肢もあります。どちらに書くかの判断は資格・免許の正式名称一覧と書ける級・点数の早見表を参考にしてください。

「特技がない」人はどう見つける?(発掘質問7つ)

次の7つの質問に答えると、書ける題材が見つかります。特技が思いつかない人のほとんどは、「特技=大会レベル」と基準を高く設定しすぎているだけです。

  1. 人からよく頼まれることは何ですか?(例:スマホの設定→「家族のIT係」)
  2. 3年以上続けていることは何ですか?(続いていること自体が特技です)
  3. 時間を忘れて没頭できることは何ですか?
  4. 人に教えたことがあることは何ですか?(後輩へのレクチャー・部活の指導)
  5. お金や時間を一番使ってきたことは何ですか?(ライブ遠征・ゲーム・推し活も具体化すれば題材になります)
  6. 家族や友人に「◯◯といえばあなた」と言われることは何ですか?
  7. 日常で工夫していることは何ですか?(節約・時短・整理整頓)

見つけたら、「題材+数字か頻度+一言」の形に整えます。「ゲーム」で止めず「eスポーツタイトル◯◯で上位5%。仲間内では攻略の言語化担当です」まで書けば、立派に話の広がる特技です。それでも見つからない場合は、今日から始めて1ヶ月続ければ書ける題材(ランニング・日記・タイピング練習)を作る手もあります。

書かない方がいいNG例

NG例 理由 直し方
特になし・空欄 「話題の提供を放棄した」と読まれる 発掘質問で1つ見つけて書く
パチンコ・競馬などギャンブル 金銭感覚・生活面の不安につながる 別の題材に差し替える
飲酒(お酒が強い) 業務と関係がなく、印象のリスクだけがある 「日本酒の産地に詳しい」など知識側に寄せる
政治・宗教活動 応募先が採用判断に使ってはならない事項(思想信条)に触れる 書かない
嘘・盛りすぎ(やっていない楽器等) 面接で深掘りされて崩れる 実態のある題材を具体化する
単語だけの羅列(「音楽鑑賞」のみ) 誰でも書ける表現で、話が広がらない 数字・頻度・エピソードを一言添える

ゲームやアニメ・推し活は、それ自体はNGではありません。「継続・分析・段取り」など仕事に通じる要素まで具体化できるかが分かれ目です。

面接で特技を聞かれたらどう答える?

答えの型は30秒で、①何を・どれくらいやっているか(事実)→②続けている理由や工夫(人柄)→③一言のオチや学び、の順です。面接では「履歴書に◯◯とありますが」と、ほぼ確実に触れられます。

例:「特技はランニングです。月に100km、3年続けています。記録をアプリで管理して少しずつ距離を伸ばすのが楽しく、コツコツ積み上げる習慣はこの仕事でも活かせると思っています。」

仕事への強引な結びつけは必須ではありません。楽しそうに具体的に話せること自体が、この質問の合格ラインです。特技を仕事の強みとして本格的に売り込みたい場合は、欄を分けて自己PRの書き方と例文(3文型でそのまま使える)に書く方が適切です。趣味・特技以外の項目は、親ガイドの全10項目の見本つき 履歴書の書き方ガイドで確認できます。

よくある質問

Q. 特技は何個書けばいいですか?
A. 1〜2個で十分です。数を並べるより、1つを具体化する方が面接で話が広がります。
Q. 趣味と特技は同じものを書いてもいいですか?
A. 問題ありません。「趣味:映画鑑賞/特技:観た映画をおすすめ別に紹介すること」のように角度を変えると、より自然になります。
Q. 「ライブ鑑賞」「推し活」は書いてもいいですか?
A. 書けます。「年20公演・遠征の計画と段取りが得意」のように、行動や工夫まで具体化すれば話の広がる題材になります。
Q. バイト応募でも特技欄は埋めるべきですか?
A. 埋めることをおすすめします。バイトの面接こそ人柄を見る比重が高く、特技欄は会話のきっかけとして機能します。
Q. 特技がスポーツばかりで応募職種と関係ありません。問題ですか?
A. 問題ありません。この欄は職務能力ではなく人柄と継続力を見る欄なので、業務との関連は必須ではありません。
Q. 資格を特技欄に書いてもいいですか?
A. 資格は資格欄に正式名称で書くのが原則です。特技欄には、資格になっていない得意なこと(実務での使いこなしなど)を書くと重複しません。

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