履歴書の欄が足りないときの解決順5つ

監修・運営:オルグロー株式会社

有料職業紹介事業許可 13-ユ-313222 / 東京商工会議所常任委員。就職・転職支援の正規許可事業者として、履歴書作成サービス「履歴書chan」を運営しています。運営会社の詳細

即答:職歴欄が足りないときは、①学歴を高校からに圧縮②退職文言を「退職」に短縮③入社・退職を1行にまとめる④職歴欄が多い様式に変える⑤別紙に委ねる、の順で対処します。社数を勝手に減らすのは詐称のリスクがあるため、削るのではなく圧縮が原則です。

続紙(別紙)とは、履歴書に書ききれない学歴・職歴を補うために添付する追加の用紙のことです。ただし続紙は最後の手段であり、その前に「圧縮」と「様式変更」という2段階の解決策があります。転職回数が多い人ほど、この順番を知っているかどうかで仕上がりの読みやすさが大きく変わります。

なぜ「省略」ではなく「圧縮」なのですか?——根拠と例外

職歴欄は在籍したすべての勤務先を時系列で書くのが原則です。雇用保険や社会保険の記録が残る勤務先を黙って省くと、入社手続きの書類と食い違う可能性があります。だから減らすのは「社数」ではなく「1社あたりの行数と文字数」、つまり圧縮です。

例外として省略が認められるのは、雇用保険に入らない短期・単発バイトなど、記録上も表に出にくい勤務です(線引きの判断基準はC4-2「アルバイト・パートの職歴」が担当しています)。また、転職回数の多さ自体をどう伝えるかは書き方ではなく見せ方の論点なので、空白期間を不利にしない書き方の例文集に委ねます。

解決順1〜5:削ってよい情報から順に使う

  1. 学歴を「高校入学(または卒業)から」に圧縮する。 中学卒業から書いている場合、転職の履歴書では高校からで問題ありません。これだけで1〜2行空きます。
  2. 退職行の文言を短縮する。 「一身上の都合により退職」→「退職」は減点されない短縮です。会社都合の場合は事実区分が消えるため「会社都合により退職」のまま残します。
  3. 入社・退職を1行にまとめる。 「2018 4〜2023 9」の形で1社1行に圧縮します(見本1)。
  4. 職歴欄が多い様式に変える。 手書きなら用紙ごと変更、パソコン作成なら様式を切り替えるだけです。職歴欄多めの様式は履歴書テンプレート(無料・登録不要でそのまま作成)から入手できます。
  5. それでも入らなければ「別紙参照」+職務経歴書に委ねる。 履歴書側は主要な職歴に絞り、詳細は別書類に書き分けます(見本3・4)。

別紙はあり?なし?(諸説の整理)

内容 当サイトの評価
説A:別紙・続紙は失礼にあたる 1枚に収めるのがマナーという説 根拠は薄い説です。ただし読み手の手間は増えます
説B:別紙参照は正式な方法 「詳細は別紙のとおり」は実務で通用する 通用します。書式が整っていることが条件です
当サイト推奨:様式変更が先、別紙は最後 職歴欄が多い様式に変えれば大半は1枚に収まる。転職者は職務経歴書が別紙を兼ねる 読み手が1枚で全体を把握でき、書類も増えないため

用紙自体の規格(A4・B5・見開き)を変える話は履歴書の用紙サイズはA4とB5のどちらを選ぶかが主担当なので、ここでは職歴欄の行数だけを扱います。

見本4つ:圧縮と別紙の書き方

見本1:入社・退職を1行にまとめる

職歴
2014 4 株式会社◯◯商事 入社(2018年3月 退職)
2018 4 株式会社△△物流 入社(2021年9月 退職)
2021 10 株式会社□□フーズ 入社
     現在に至る
                    以上

退職の年月を括弧で入社行に取り込み、1社1行に圧縮した形です。全社をこの形に統一すると、行数は約半分になります。

見本2:退職文言の短縮+直近だけ詳しく

2010 4 株式会社◯◯銀行 入社(2015年3月 退職)
2015 4 株式会社△△リース 入社(2019年6月 退職)
2019 7 株式会社□□ファイナンス 入社 法人営業部に配属
     現在に至る

古い職歴は1行に圧縮し、応募先に関係の深い直近の職歴だけ配属先まで書く強弱のつけ方です。時系列の原則を守ったまま、限られた行を新しい経歴に配分できます。

見本3:「別紙参照」で締める

2016 4 株式会社◯◯スタッフに派遣登録
     以後、△△株式会社ほか計6社にて事務職として勤務
     (詳細は別紙職務経歴書に記載)
                    以上

まとめた事実+「詳細は別紙職務経歴書に記載」の1行が定型です。派遣で就業先が多い場合のまとめ方自体は派遣社員の職歴(派遣元・派遣先の書き分け)が担当しています。

見本4:続紙を付ける場合の書式

(続紙)
職歴(前頁のつづき)
2019 4 株式会社◯◯商事 入社
2022 3 一身上の都合により退職
2022 4 株式会社△△企画 入社
     現在に至る
                    以上

続紙には氏名と「職歴(前頁のつづき)」の見出しを書き、締めの「以上」は続紙側の最後に1回だけ書きます。本紙の職歴欄の最終行には「(次頁に続く)」と書いて接続を示します。

2枚になったらどう綴じますか?

  • 本紙と続紙・職務経歴書はクリップで留めます。 ホチキスは担当者がコピー・スキャンをする際の手間になるため避けます。
  • 各用紙に氏名を書きます。 郵送・持参の途中でばらけても持ち主が分かる状態にします。
  • 順番は履歴書→続紙→職務経歴書です。 封筒への入れる向き・クリアファイルの使い方は、封筒ガイド配下の「入れ方・順番」の記事(C6-2)が担当しています。

よくあるNG3パターン

NG なぜダメか 直し方
書ききれない会社を黙って省略する 社会保険・雇用保険の記録と食い違い、詐称を疑われる 社数は残し、1行にまとめる圧縮で対処する
欄の外や余白に小さい字で書き足す 様式を崩した書類は読みにくく、雑な印象になる 職歴欄が多い様式に変えるか、別紙参照に切り替える
文字を極端に小さくして詰め込む 判読性が下がり、読み手の負担になる 文字サイズは維持し、行数側を圧縮する

よくある質問

Q. 職歴は何社から「多い」とみなされ、書ききれなくなりますか?
A. 一般的なA4様式の職歴欄はおよそ10行前後なので、1社2行で書くと4〜5社で埋まります。5社を超えるあたりから本ページの圧縮技法が必要になります。
Q. 転職回数が多いこと自体が不利になりませんか?
A. 行数の問題と印象の問題は別で、本ページが扱うのは行数だけです。回数の伝え方は空白期間を不利にしない書き方の例文集が担当しています。
Q. 学歴欄が余っているので職歴を学歴欄に続けて書いていいですか?
A. 構いません。学歴の最終行から1行空けて中央に「職歴」と見出しを書けば、同じ欄内で学歴から職歴に切り替えられます。
Q. 「以上」は本紙と続紙の両方に書きますか?
A. 書きません。「以上」は記載全体の終わりを示す言葉なので、続紙側の最後に1回だけです(位置の詳細はC4-1「現在に至る・以上の書き方」が主担当です)。
Q. 別紙は白紙の紙でいいですか?
A. 無地のA4用紙でも成立しますが、転職者なら職務経歴書の様式で書くほうが実用的です。役割分担は履歴書と職務経歴書の使い分けにまとまっています。
Q. パソコン作成なら行を増やせますか?
A. 増やせます。様式の行数に合わせて書く手書きと違い、パソコン作成は職歴欄多めの様式に切り替えるだけで解決するため、転職回数が多い人ほど向いています。

手書きで行数を計算しながら書き直すのが、欄が足りない問題の一番の消耗です。 履歴書chanの作成画面では、職歴を入力すると行数に合わせて収まりが自動で調整され、職歴欄多めの様式への切り替えも1タップです。この職歴で作成を続けるから無料・登録不要で試せます。職歴の書き方そのものは職歴欄の書き方(雇用形態別の見本15例)で確認してください。