履歴書の簿記の書き方

監修・運営:オルグロー株式会社

有料職業紹介事業許可 13-ユ-313222 / 東京商工会議所常任委員。就職・転職支援の正規許可事業者として、履歴書作成サービス「履歴書chan」を運営しています。運営会社の詳細

即答:簿記は主催団体で正式名称が異なり、日商簿記なら「日本商工会議所簿記検定試験◯級 合格」と書きます。日商3級は一般事務・経理補助への応募で書く価値が十分あり、経理職では日商2級から強い武器になります。全商・全経の場合は主催団体名から書き分けます。

日商簿記とは、日本商工会議所と各地商工会議所が実施する簿記の検定試験で、社会人の応募書類で最も広く通用する簿記資格です。「簿記」と呼ばれる検定は実は3系統あり、履歴書ではどの団体の検定かを正式名称で区別して書く必要があります。

資格欄の全体ルール(取得年月の古い順・免許→資格の順・年表記の統一)は親ガイドの資格・免許の正式名称一覧と書ける級・点数の早見表で解説しています。このページは簿記の1行に絞って、「どの簿記か」の見分け方と「3級を書くか」の判断に答えます。

まず判定:あなたの簿記はどれ?(3団体の見分け方と正式名称)

自分がどの簿記に合格したか曖昧な人は、合格証書の発行団体名を見れば確実に判定できます。高校の授業で取った簿記は全商または全経であることが多く、日商と混同した誤記が最も多い失敗です。

通称 主催団体(合格証書の発行元) 主な受験者層 履歴書に書く正式名称(記入例)
日商簿記 日本商工会議所・各地商工会議所 社会人・大学生 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格
全商簿記 公益財団法人全国商業高等学校協会 商業高校の生徒 全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験1級 合格
全経簿記 公益社団法人全国経理教育協会 経理専門学校の学生 全国経理教育協会主催 簿記能力検定2級 合格

3団体は級の名前が同じでも難易度の基準が異なるため、「全商1級だから日商1級と書く」のような読み替えは経歴詐称になります。必ず合格した検定の正式名称のまま書いてください。

※級の構成・試験制度は変更されることがあります。最新は各主催団体の公式サイト(日商は商工会議所の検定公式サイト www.kentei.ne.jp ※公開前に最新URL確認)で確認してください。

記入見本:資格欄の書き方

免許・資格
2018 6 普通自動車第一種運転免許 取得
2023 11 日本商工会議所簿記検定試験3級 合格
2025 2 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格
  • 末尾は検定なので「合格」です。「取得」とは書きません
  • 年月欄には合格した年月(合格証書の日付)を書きます
  • 同じ検定の3級と2級を持っている場合、上位の2級だけ書けば足ります(両方書くと学習の継続性を示せるので、行に余裕があれば併記も有効です)
  • 「日商簿記2級」という略記は避け、正式名称で書きます

3級は履歴書に書けますか?(諸説と当サイトの推奨)

一般事務・経理補助・販売への応募なら、日商3級から書く価値が十分あります。「簿記3級は書いても意味がない」という説を見て手が止まる人が多いので、諸説を整理します。

内容 当サイトの評価
2級から派 経理の実務レベルは2級からなので、3級は書かない 経理専門職の中途採用に限れば一理ある
3級から書く派(当サイト推奨) 3級は簿記の基礎の公的な証明であり、事務全般で評価される 求人の歓迎条件に「日商簿記3級」が頻出する以上、書かないのは損

当サイトの推奨は「一般事務・経理補助・販売への応募なら3級から書く」です。理由は、実際の求人票で「日商簿記3級以上歓迎」という条件が広く使われており、採用側が3級を判断材料として明示的に使っているためです。応募先別の目安は次のとおりです。

応募先 日商3級 日商2級 日商1級
バイト・パート 書いてよい 十分な武器 強い武器
一般事務・営業事務 書いてよい(歓迎条件に頻出) 武器になる 強い武器
経理・会計事務所 補助職なら可 書くべき(実務の入り口) 税理士・会計士文脈でも通用

ケース別:こんなときはどう書く?

高校で取った全商簿記しかありません。書けますか?

書けます。高校生・新卒の応募では全商簿記は正当な評価対象で、「全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験◯級 合格」と正式名称で書いてください。一方、社会人の転職では採用側に伝わりやすいのは日商です。全商を書くこと自体は問題ありませんが、経理職を目指すなら日商2級・3級の取り直しがキャリア上は近道になります。

ネット試験(CBT)で合格しました。書き方は変わりますか?

変わりません。日商簿記のネット試験は統一試験(ペーパー試験)と同じ資格なので、「日本商工会議所簿記検定試験2級 合格」とだけ書きます。「ネット試験」「CBT」の付記は不要です。年月欄には合格した年月を書きます。

何十年も前の合格ですが、書けますか?

書けます。簿記の合格に有効期限はありません。ただし会計基準は改定が続いているため、経理職に応募する場合は「最近も実務・学習で使っている」ことを面接で補足できると、古い取得年月がマイナスに働きません。

2級の勉強中です。書けますか?

「日本商工会議所簿記検定試験2級 取得に向けて勉強中(2026年6月受験予定)」のように、受験予定とセットなら書けます。勉強中・結果待ちの書き方の型は資格がない・勉強中のときの書き方が主担当です。

簿記とMOS、事務職ならどちらを先に書きますか?

応募職種との関連が強い順です。経理寄りの求人なら簿記を先に、資料作成・データ入力寄りの求人ならOffice系を先に書きます。MOS側の表記は履歴書のMOSの書き方で解説しています。

よくある質問

Q. 簿記の正式名称は何ですか?
A. 日商簿記は「日本商工会議所簿記検定試験」です。全商は「全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験」、全経は「全国経理教育協会主催 簿記能力検定」と、主催団体で名称が異なります。
Q. 「日商簿記検定2級」と書いたら間違いですか?
A. それだけで不合格になることは通常ありません。ただし正式名称の「日本商工会議所簿記検定試験2級 合格」のほうが正確なので、これから書くなら正式名称をおすすめします。
Q. 簿記3級は「恥ずかしい」と聞きました。本当ですか?
A. 応募先次第です。経理専門職の中途採用では2級が目安ですが、一般事務では3級が歓迎条件に使われるほど正当な評価対象です。
Q. 合格した年月を忘れました。
A. 合格証書の日付で確認します。証書が見つからない場合、日商簿記は受験した商工会議所に合格証明書の発行を申請できます。
Q. 3級と2級の両方を書くのは冗長ですか?
A. 冗長ではありません。上位級だけでも足りますが、併記すると学習を継続した事実が伝わります。
Q. 簿記は「取得」と「合格」のどちらですか?
A. 検定試験なので「合格」です。「取得」は免許(運転免許など)に使う動詞です。

団体名まで含めて、写し間違いなく。 履歴書chanの資格欄では、「ぼき」と入力すると日商・全商・全経の候補が表示され、選ぶだけで正式名称の1行が完成します。この正式名称を資格欄に追加して作成を続けるから、無料・登録不要で続きを作れます。